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2026-04-14

ドル不信、元国際化のチャンス

Yuan’s ‘golden window’ is open, former PBOC governor says as US dollar credibility teeters | South China Morning Post [LINK]

【海外記事より】中国人民銀行の元総裁である周小川氏は、米ドルの信頼性が揺らいでいる現状が、中国の通貨である人民元の国際化を推し進めるための「黄金の好機」となっているとの見解を示しました。周氏は今月、上海で開催されたフォーラムにおいて、アメリカによる広範な関税の適用や、制裁措置へのドルの頻繁な使用、そして地政学的な紛争といった要素が、ドルの世界的な公信力を損なわせていると指摘しました。現在の国際通貨システムにおける変化の核心的な原動力は、アメリカ自身の政策選択にあるという分析です。一方で、中国には資本が還流しており、人民元には価値が上昇する方向への圧力がかかっています。周氏は、こうした状況を背景に、人民元の国際化を中国の経済力に見合った水準まで着実に進めるべきだと主張しています。

周氏は2002年から2018年まで中央銀行総裁を務め、2009年に人民元による国境を越えた貿易決済を導入するなど、その国際化の基礎を築いた人物です。同氏は、中国の貿易黒字が通貨の海外流出の妨げになるという理論的な懸念に対し、資本勘定や海外融資を通じて世界市場に人民元を供給できるため障壁にはならないと反論しています。また、準備通貨としての実際の需要は米国債の発行残高よりもはるかに低いため、中国がアメリカのような巨額の債務を発行する必要はないとも述べています。ただし、人民元の国際化を成功させるためには、安全で換金性が高く、流動性のある資産の供給が依然として不可欠であり、中国の国債市場の開放や投資の利便性については、さらなる改善が必要であると付け加えました。

現在、ドルに代わる強力な通貨が短期間で現れる可能性は低いものの、周氏は人民元の自由な利用や資本勘定の兌換性を高め、過度な規制を避けるべきだと提言しています。あわせて、上海のような国際金融センターの育成や、決済インフラの整備を求めています。実際に中国政府は、欧米主導の決済ネットワークに対抗する独自のシステムであるCIPSの運営規則を、2026年2月に大幅に改定しました。この改定ではオフショア人民元が対象に加えられ、金融機関の参加枠も拡大されました。こうした動きは、ドルの支配力が問われる中で、人民元が国際的な決済手段としての地位を強化しようとする中国の姿勢を反映したものです。

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