‘Gambling Fever Sets In’ – The Felder Report [LINK]
【海外記事より】金融アナリストのジェシー・フェルダー氏は、現在の市場に「ギャンブル熱」とも呼ぶべき過剰な投機的兆候が表れていると指摘しています。著名コラムニストのジェイソン・ツヴァイク氏の分析を引用し、2月の時点で資産運用会社が、株式などの日次リターンの4倍から5倍を目指す極めてリスクの高い上場投資信託(ETF)を数十本も申請した事実に触れています。当局の承認が得られない可能性が高いにもかかわらず、こうした申請が相次ぐ現状や、ビットコインの価格変動に対して数分単位で賭ける予測市場の活況は、投資が本来の姿を失い、ギャンブル化していることを示唆しています。
こうした投機の中心にあるのが、人工知能(AI)ブームの恩恵を受けるハイテク企業です。第1四半期の増益分の約80%をテックセクターが占めるとの予測もあり、市場の期待は非常に高まっています。しかし、その裏側では危うい構造も露呈しています。大手テック企業は今年、エネルギー消費の激しいデータセンターやAIインフラの構築に8000億ドルという巨額の設備投資を計画していますが、その多くが負債によって賄われています。そのため、現在のテック株はエネルギー価格の上昇や金利コストに対して、かつてないほど敏感な状態にあると分析されています。
また、AI投資が収益に結びつくまでのプロセスにも暗雲が立ち込めています。フィナンシャル・タイムズ紙は、供給網のボトルネックが足かせとなり、膨大な投資が収益化されるまでに想定以上の時間がかかる懸念を報じています。さらに技術的な課題も根深く、AIが事実に基づかない情報を生成する「ハルシネーション(幻覚)」の問題は未だ解決されていません。グーグルのチャットボットが、存在しない注文データを作り出した実例などが報告されており、この技術的な欠陥は現在のモデルを単に大規模化するだけでは克服できないという見解が専門家の間で強まっています。
AIの専門家であるヤヌシュ・マレツキ氏は、巨大なデータセンターを必要とする大規模モデルに固執するのではなく、ローカル環境で動作するより小型で効率的なモデルに注力すべきだと提言しています。フェルダー氏が紹介した一連の指摘は、華やかなAIブームの裏側に潜む、過剰な投機熱や技術的な限界、そして膨大な負債に伴うリスクを冷静に見つめ直す必要性を説いています。投資家にとって、この「熱狂」が持続可能なものなのか、それとも危うい砂上の楼閣なのかを判断する重要な局面が訪れているようです。
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