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2026-04-30

崩壊する帝国とドル

Schiff w/ Nawfal: The Empire is in Decline | SchiffGold [LINK]

【海外記事より】経済評論家のピーター・シフ氏はマリオ・ナウファル氏とのインタビューに応じ、イランとの戦争がもたらす経済的帰結と、アメリカという「帝国」の行方について極めて慎重な見解を述べています。シフ氏はまず、現在の市場に見られる楽観論に異を唱えました。投資家は戦争が終結し、原油価格がいずれ下落すると想定して株価を押し上げていますが、同氏は戦争が目的を達成することもなく、エネルギー価格が高止まりし続ける可能性が高いと予測しています。また、アルゴリズム取引や集団心理によって、大統領のSNS投稿などのニュースに市場が過敏に反応する現状を指摘し、特に言動の極端な現大統領の発言に対する市場の信憑性に疑問を投げかけています。

経済の根幹を揺るがす問題として、シフ氏は政治的な腐敗と自己保身についても厳しく言及しました。大統領本人やその家族を含め、政権とのつながりを利用して私腹を肥やす構造がシステム化しており、こうした公権力の乱用が国民の信頼を損なわせ、経済的帰結にも悪影響を及ぼしていると論じています。さらに、紛争がもたらす実体経済へのダメージは深刻です。エネルギー関連のインフラは数分で破壊されますが、その再建には数年を要します。精製能力などの供給力が失われれば、需要が変わらない限り価格は上昇し続けるしかなく、特に石油輸入への依存度が高い国々には計り知れない打撃となると分析しています。

シフ氏は、過去の金融危機時に行われた公的資金による救済策や量的緩和といった手法を繰り返す現在の政策を、出口のない「古い台本」であると批判しています。連邦政府の債務は加速的に膨らんでおり、歴史を振り返れば、あらゆる帝国は過度な借金、通貨の改鋳、そして守り切れない政治的約束によって自滅してきたと指摘します。アメリカもまた、自国の能力を超えて手を広げすぎた結果、国力が衰退する過程にあるというのが同氏の冷徹な見立てです。通貨リスクが高まり、長期的な購買力が失われていく中で、中央銀行による安易な解決策に頼ることの危険性を強調し、健全な通貨の重要性を改めて訴えています。

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