注目の投稿

「反インフレ経済勉強会」開講のお知らせ

インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...

2026-04-30

産油国の結束崩れる

The UAE’s exit from Opec could bring ‘even bigger trouble’: Chinese expert | South China Morning Post [LINK]

【海外記事より】アラブ首長国連邦、通称UAEが石油輸出国機構であるOPEC、およびOPECプラスから5月1日付で脱退することを発表しました。中国の専門家は、この決定について、湾岸協力会議、いわゆるGCCの内部で亀裂が広がっていることを反映したものだと分析しています。UAEは1971年の建国時から組織に加わり、それ以前の1967年には構成自治体の一つであるアブダビが加盟していましたが、今回の決断によって長きにわたる協力関係に終止符を打つことになります。UAEのインフラ省は声明の中で、この決定は自国の国家利益に基づいたものであり、世界の市場需要に応えるための公約であると述べています。UAEは世界でも最大級の石油生産・輸出能力を誇る国の一つです。

近年、OPECからは2019年にカタール、2020年にはエクアドル、そして2024年にはアンゴラといった加盟国が相次いで離脱しています。今回のUAEの脱退について、復旦大学の中東研究センター長である孫徳剛氏は、GCCの結束力が深刻な問題に直面していることの表れであると指摘しています。主要な産油国であり、湾岸地域の重要な一翼を担うUAEが組織を去ることは、地域的な協力枠組みの脆弱さを浮き彫りにしています。世界的な供給能力を持つ国が自国の利益を優先して独自の道を選ぶことで、産油国間の足並みをそろえることがこれまで以上に困難になるとの見方が強まっています。

この記事が伝える専門家の視点によれば、UAEの離脱は単なる一国の経済政策の変更にとどまらず、中東の産油国が共有してきたこれまでの秩序に大きな変化をもたらす可能性があります。UAEは市場の需要に対してより柔軟に対応できる立場を確保したことになりますが、それは同時に、これまでOPECが果たしてきた価格調整や供給管理の機能を弱めることにもつながります。組織としての結束が崩れ、主要メンバーが相次いで離脱する現状は、産油国間の利害調整が極めて難しい段階に入ったことを示唆しています。世界有数の輸出量を誇るUAEの不在は、今後の国際的なエネルギー市場の動向や、産油国同士の政治的な力関係にさらなる不安定な要素を投げかけることになりそうです。

0 件のコメント: