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2026-04-21

銀価格押し上げる供給不足

Silver Price Surged Last Year Despite Modest Drop in Demand [LINK]

【海外記事より】2025年の銀市場は、需要が2%減少したにもかかわらず、価格が年初の28.84ドルから一時100ドルを超えるという、147%もの劇的な上昇を記録しました。この現象は、物理的な銀の供給不足がいかに深刻であるかを浮き彫りにしています。調査機関のメタルズ・フォーカスがまとめたデータによると、昨年の銀需要は11億3000万オンスでした。産業用の需要が3%減少した一方で、投資需要の伸びがその落ち込みを補う形となりました。産業面では、人工知能(AI)インフラや自動車向け、電力網への投資による構造的な成長が需要を支えましたが、銀価格の高騰によって太陽光パネル製造における銀の使用量を抑える動きや代替品の活用が進んだことが響きました。

宝飾品についても、価格上昇が足かせとなり、世界全体の需要は8%減少しました。特にインドでは販売が20%も落ち込みましたが、中国では金からの乗り換え需要により5%増加するという対照的な結果となっています。また、銀食器の需要は24%減少し、過去4年間で最低の水準となりました。こうした価格高騰による実需の減少を下支えしたのが、14%の急増を見せた銀貨や地金への投資需要です。地域別で見ると、インドが33%増と牽引し、欧州や中東、中国でも大幅な伸びを記録しました。唯一の例外は米国で、トランプ大統領の当選によって安全資産としての買いが抑制されたことや、価格上昇局面での利益確定売りが出たことで、3年連続の減少となりました。

供給面では、鉱山生産量が3%増加し、リサイクルも12年ぶりの高水準となりましたが、それでも需要を満たすには至りませんでした。その結果、供給不足は5年連続となり、昨年は需要が供給を4020万オンス上回りました。この5年間の累積不足量は7億1600万オンスに達しており、これは昨年の年間総生産量に迫る規模です。メタルズ・フォーカスは、今年も4630万オンスの供給不足が続くと予測しています。需要が供給を上回り続ける状況では、市場参加者は地上にある在庫を取り崩すしかなく、保有者に売却を促すためにはさらなる価格上昇が必要になります。こうした物理的な不足が、昨年の価格急騰を招いた要因と言えます。2026年も、産業用や宝飾用の需要減を投資需要が補うという、昨年と同様の市場動向が続くと見られています。

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