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2026-04-30

イラン攻撃が裏目に

Iran War Backfires: Gulf Elites Flee, Dump Treasuries, and Blow Up the Petrodollar [LINK]

【海外記事より】アメリカによる対イラン攻撃は、自らの首を絞める極めて深刻な経済的失策であったことが浮き彫りになっています。ワシントンがペルシャ湾で引き起こした事態は、単なる紛争にとどまらず、アメリカの覇権を支えてきた金融構造そのものを根底から破壊しつつあります。ホルムズ海峡を封鎖しながら原油価格の下落を強いるという、矛盾に満ちた現政権の政策は、市場に混乱をもたらし、大規模な資本逃避を引き起こしました。かつて富の集積地であったドバイからは資金が流出し、安定を求める湾岸諸国の資産や富裕層が香港などへ移動したことで、現地の賃料が数週間で15%から25%も急騰するという事態を招いています。

さらに深刻なのは、ペルシャ湾の産油国が原油代金をドルで受け取り、それを米国債などで運用する「ペトロダラー」の仕組みが崩壊の危機に瀕していることです。原油の輸出が滞りドルの流入が途絶えた一方で、ドル建て債務の返済義務は残るため、湾岸諸国は深刻なドル不足に陥っています。その結果、米国債や株式といったアメリカの金融資産を強制的に売却せざるを得ない状況となっており、これが国債価格の下落と利回りの急騰を招いています。アメリカ経済が不安定化する中で借り入れコストが上昇するという、悪循環が始まっているのです。

今回の危機は、ドルを武器化して他国を威圧しようとしたワシントンの賭けが裏目に出た結果と言えます。この強硬な姿勢は、むしろ「脱ドル化」を加速させ、既存のシステムの脆弱性を世界にさらけ出すことになりました。多くの有識者は、この戦争を国家運営としての戦略的自殺行為であると批判しています。制裁の影響を受けず、通貨スワップ協定にも依存しない金や銀といった代替資産への関心が高まっているのは、迷走する現政権の政策に対する不信感の表れでもあります。アメリカの財務当局が発信する情報は、もはや経済の実態を反映しないプロパガンダと化しており、大国としての信頼が内部から崩壊しつつある現状が指摘されています。

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