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2026-04-23

国民皆兵説く「死の商人」

Palantir CEO Calls for Draft to Fight the Empire’s Wars - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事より】アメリカの軍事・情報関連技術を担うパランティア社の最高経営責任者、アレックス・カープ氏が、その著書やSNSを通じて、志願兵制度から国民皆兵制度への転換を検討すべきだと主張し、大きな物議を醸しています。カープ氏は、2026年4月に発表したマニフェストの中で、国家奉仕は国民共通の義務であるべきだと述べ、誰もが戦争のリスクとコストを分かち合うべきだと提言しました。この記事は、こうした徴兵制の提唱が、国防総省やCIAといった国家安全保障体制と深く結びついた巨大企業にとって、いかに自社の利益にかなうものであるかを批判的な視点で分析しています。

パランティア社は、AIを活用した戦場情報システム「プロジェクト・メイヴェン」を設計し、イラクやシリア、イエメンでの攻撃支援に活用されています。最近ではイランに対する空爆においても、このAIシステムが数千もの標的を特定し、優先順位を付けるために利用されたと報じられています。こうした技術は「キルチェーン」、すなわち標的の特定から殺害に至るまでのプロセスを劇的に短縮させるものであり、イスラエルによるガザへの軍事行動においても、同社のデータ分析ツールが深く関与しているとされています。カープ氏は、イスラエルの戦争努力を全面的に支援していることを誇りに思うと公言しており、そこにはAIを用いた効率的な殺傷能力の提供が含まれています。

著者のカート・ニモ氏によれば、カープ氏が説く「西洋への奉仕」という概念には、個人の意思に反して戦場へ送り出す強制徴用が含まれており、これは自由を尊ぶべき技術先進国の理念とは相容れない「テクノ・ファシズム」とも呼ぶべき実態です。シリコンバレーの有力企業が国家と結託し、政府の資金や契約を通じて自らの影響力を拡大させる姿は、かつての第一次世界大戦時に莫大な利益を上げた「死の商人」の現代版であると厳しく指摘されています。カープ氏が売っているのは銃や弾薬ではなく、AIを通じて数千、数百万の人々をコンピューターの速さと効率で殺害することを可能にする技術であるというわけです。

この記事を執筆したニモ氏は、パランティア社のAIが関与したとされる空爆によって、イランの小学校で多くの子供たちが犠牲になった事例を挙げ、テクノロジーがもたらす惨劇に警鐘を鳴らしています。トランプ大統領は同社の戦争遂行能力を称賛していますが、投資家との通話で笑顔を浮かべながら「時に敵を殺害する」と語るカープ氏の姿勢は、一部のメディアから「不気味なCEO」として批判されています。民間企業が国家の暴力装置と一体化し、国民に徴兵の義務を説く現在の状況は、西洋の民主主義社会が直面している深刻な変容を象徴していると言えるでしょう。

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