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2026-04-26

力の政治と侵略戦争

Washington Is Undermining International Institutions With Power Politics - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事より】クリフォード・キラコフ博士はこの論評で、トランプ政権下のワシントンが国際法や国際機関を軽視し、外交を完全に軍事化させている現状を厳しく批判しています。かつて合衆国は、建国以来、正義と平和を重んじる国際法の理念を支持し、国際連盟や国際連合の設立においても主導的な役割を果たしてきました。しかし、現在の対イラン戦争は、こうした歴史的伝統を覆す「侵略戦争」であり、国際法に明白に違反していると著者は指摘します。

ワシントンが追求する外交政策は、かつてのドイツで「マハトポリティーク(力による政治)」や「レアルポリティーク(現実政治)」と呼ばれた、無謀で非道徳的な権力政治そのものです。こうした考え方は、1930年代にドイツから亡命したハンス・モーゲンソー教授などの学者を通じて、米国内の大学レベルで浸透しました。彼の「現実主義(リアリズム)」学派は、ニーチェの「権力への意志」という哲学に深く根ざしており、人間社会を「万人の万人に対する闘争」と見なす冷笑的な人間観に基づいています。

現在、ワシントンの政治家や新保守主義者たちの間では「力こそが正義」という考え方がカルト的な広がりを見せており、軍産複合体がその火に油を注いでいます。憲法学者のルイス・フィッシャー氏が警告したように、現代の大統領は国家の利益よりも、個人的あるいは党派的な理由で戦争に向かう傾向を強めています。かつての米国外交が持っていた、国際法への敬意という「理想主義」の要素は失われつつあり、それが世界的な混乱と経済的な激変を引き起こす要因となっているのです。

キラコフ博士は、米国がこうした冷笑的な権力政治や帝国主義的な姿勢を捨て去るべきだと主張します。ワシントンが自国の憲法を遵守し、国連憲章や国際法を尊重する立場に立ち戻ることこそが、平和的な共存と国際協力を実現するための唯一の道であると結んでいます。現在の中東における戦火は、国際社会が基本的な制度を再検討し、国際法の重要性を再確認するための重大な転換点となるべきであると著者は訴えています。

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