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2026-04-22

中国、金輸入量が年初から増加

Chinese Gold Imports Up to Start the Year [LINK]

【海外記事より】世界最大のゴールド市場である中国で、2026年に入り金(ゴールド)の輸入が急増しています。マイク・マハレイ氏の報告によると、中国税関が発表した最新データで、1月の純輸入量は77トンに達しました。前年同月がわずか6トンであったことと比較すると、その差は歴然としています。この勢いは2月に入るとさらに加速し、輸入量は前年比63トン増の96トンを記録しました。こうした需要の強さは3月も継続しており、卸売需要の指標となる上海黄金交易所(SGE)からの金引き出し量は134トンに上っています。これは前月比で57%、前年同期比で12%の増加となっており、旧正月後の在庫補充という季節的な要因に加え、投資家の根強い関心を裏付ける結果となりました。

現在の中国における金需要は、宝飾品販売の低迷を、投資目的の強い需要が補うという二極化の様相を呈しています。金貨や金地金の販売は昨年から続く上昇傾向を維持しており、2025年に世界的な需要が12年ぶりの高水準を記録した際も、その半分以上が中国とインドによるものでした。特筆すべきは、中国の金上場投資信託、いわゆるETFへの資金流入です。中東情勢の影響で価格が一時的に下落した際、北米のファンドが保有量を減らした一方で、中国のファンドは逆に買い増しを行っていました。中国のETFは7ヶ月連続で保有残高が増加しており、3月だけでも8.4トンの資金流入を記録しています。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の分析によれば、中国の投資家は価格の下落にひるむことなく、むしろ安値を拾う動きを見せました。3月には中国の主要株価指数であるCSI300が6%下落し、現地通貨も対ドルで0.8%減価しました。こうした国内資産への不安に加え、米国やイスラエル、イランが関わる戦争や地域の地政学的緊張が、安全資産としての金への関心を高める要因となっています。これらの結果、第1四半期における中国の金ETFの運用資産残高は、価格上昇と流入増が相まって26%増の3,040億元、日本円で約7兆円規模に達し、保有総量は298トンにまで積み上がっています。

なお、ETFは信託会社が保有する金を裏付けとした金融商品であり、投資家にとっては市場に参加する便利な手段です。しかし、マハレイ氏は、ETFを所有することは、物理的な金を直接手元に保有することとは異なるという点にも注意を促しています。物理的な所有権が直接得られるわけではないものの、中国の投資家たちが現在の不透明な経済情勢や国際情勢のリスクヘッジとして、ETFを通じて積極的に金市場への資金投入を続けていることは間違いありません。こうした中国勢の旺盛な買い意欲は、世界の金価格を支える重要な要因の一つとなっており、今後もその動向が注目されます。

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