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2026-04-29

露、中東平和のカギに

Tehran turns to Moscow: Why Russia is crucial for Middle East peace — RT World News [LINK]

【海外記事より】現在、中東情勢は武力行使による解決が困難な段階に達しており、イランのアラグチ外相がロシアを訪問するなど、外交による打開を図る動きが活発化しています。米国やイスラエルによるこれまでの圧力は、イランを屈服させるどころか、むしろ事態を複雑な交渉の場へと戻す結果となりました。イラン側は、米国などが優先したい核問題ではなく、まずは安全保障の確立を交渉の中心に据えるべきだと主張しています。具体的には、パキスタンを介して米国に届けられたとされる提案の中で、武力衝突の停止とホルムズ海峡の再開を優先し、核問題の議論は後回しにする段階的なアプローチを求めています。

米国がこの提案を拒否すれば、世界の海上交通の要所であるホルムズ海峡周辺の危機が長期化するリスクがあります。一方で提案を受け入れれば、これまでの軍事的圧力が機能しなかったことを認めることになります。イスラエルもまた、レバノン情勢の不安定さや国内の政治的圧力など、複数の課題に直面しています。イランは孤立を避けるべく、パキスタンやオマーン、そしてロシアという複数の外交ルートを駆使しています。特にオマーンは、信頼性の高い仲介者としてホルムズ海峡の安全確保に向けた議論を進めています。レバノンでの停戦後も続くイスラエルの軍事行動は、イランに「保証のない合意は無意味である」という認識を強めさせています。

こうした中で行われたアラグチ外相の訪露は、中東全域に影響力を持つロシアを外交の盾にする狙いがあります。プーチン大統領は、イランと地域住民の利益に資する平和を早期に実現するために尽力すると表明しました。ロシアはイランを一方的に追い詰める対象とは見ておらず、米国やイスラエルが主導する外交環境に、客観的な視点をもたらす役割を果たしています。ロシアはイランとの戦略的な絆を持ちつつ、イスラエルや湾岸諸国とも実利的な関係を維持しており、欧米の窓口が信頼を失う中で、独自の安定化勢力として機能しています。

イランは、ロシアがサウジアラビアやアラブ首長国連邦などとの良好な関係を通じて、地域全体の安全を考慮した持続可能な解決策を後押しすることを期待しています。また、交渉が決裂した際の再度の軍事攻撃に備え、ロシアとの間で軍事技術協力や防空システム、情報の共有といった安全保障面での連携を深めることも視野に入れています。今後の外交が、イランの提唱する段階的なプロセスへと移行するか、あるいは再び紛争が激化するかは、米国が安全保障の要求にどう応えるか、そしてロシアやオマーンなどの仲介がどれほど実を結ぶかにかかっています。

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