Iran War: Sleepwalking into Starvation - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]
【海外記事より】イラン情勢の緊迫化に伴うホルムズ海峡の封鎖が、世界的な食料危機と経済不安を引き起こしている現状についてお伝えします。現在、米国やイスラエルとの対立を背景にイランが同海峡に封鎖・通航料システムを導入したことで、肥料の主要原料であるアンモニアや尿素、リン酸塩などの流通が滞っています。経済諮問機関の調査によれば、3月後半だけで尿素の価格は50%、アンモニアは20%も急騰しました。この混乱は、北半球の農家が種まきのために肥料を最も必要とする時期に重なっており、供給網に深刻な打撃を与えています。
米国農務連盟の調査では、農家の70%が肥料価格の高騰により必要な量を確保できないと回答しており、特に南部では8割近い農家が苦境に立たされています。トランプ大統領はこの事態を自由のための戦いと位置づけ、価格のつり上げを監視するとSNSで発信していますが、記事の著者であるカート・ニモ氏は、トランプ氏の外交政策や戦争が農家を追い詰めていると批判的な視点を向けています。肥料不足は単なるコストの問題に留まらず、世界の食料生産を10%から25%減少させる恐れがあり、数ヶ月以内にはインドなどで深刻な飢饉が始まる可能性があるとの専門家の警告も紹介されています。
経済面でも事態は深刻です。原油価格は1バレルあたり120ドルを超え、紛争が長引けば190ドルに達するとの予測もあります。米国のガソリン価格も上昇しており、東南アジアでは石油不足、米国では燃料油能力が大幅に低下するリスクが指摘されています。IMFの予測によれば、エネルギー供給の混乱が来年まで続いた場合、世界経済の成長率は2%にまで低下し、インフレ率は6%を超える見通しです。一方で、ウォール街の株価は最高値を更新するなど実体経済との乖離が見られますが、国民は食料や光熱費の高騰という形で直接的な痛みを引き受けています。
中間選挙を控えるトランプ政権は、大型減税法案を推進することで国民の関心を国内経済に向けようとしていますが、食料や燃料の価格高騰は隠しようのない事実です。記事は、イスラエルの利益を優先したとされるこの紛争が、米国民に利益をもたらさないどころか、世界で最も脆弱な立場にある人々を飢餓の危険にさらし、世界全体の生活水準を押し下げる結果を招いていると結んでいます。平和的な解決の兆しが見えない中、経済的な混乱と食料不安は今後さらに拡大する恐れがあります。
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