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2026-04-18

原則失うミーゼス研

Hoppe out, Cianti in! [LINK]

【海外記事より】ミーゼス研究所において、長年、卓越したシニアフェローを務めてきたハンス・ヘルマン・ホッペ氏がその地位を離れ、代わりにロレンツォ・チャンティ氏という若手の存在感が高まっている現状を伝える記事をご紹介します。チャンティ氏は、ホッペ氏の解任を祝うかのような投稿をSNSで行い、ホッペ氏を独裁政権を称賛する教条主義的な人物だと批判しています。しかし、この記事の著者であるフェルナンド・キオッカ氏は、ミーゼス研究所が現在、アルゼンチンのミレイ大統領を支持する宣伝のような記事を次々と掲載し、チャンティ氏のような人物を重用している姿勢に強い疑問を投げかけています。

著者は、ミーゼス研究所が本来のロスバード的な無政府資本主義の理念から離れ、単なる保守主義やシオニズム、そしてトランプ大統領を支持する勢力に傾倒していると指摘しています。特に問題視されているのは、ミレイ大統領に対する評価の相違です。ホッペ氏は、ミレイ氏が中央銀行を閉鎖するという約束を果たしておらず、政府の権限を分権化するどころか中央集権化を進めていると厳しく批判していました。ホッペ氏の分析によれば、ミレイ氏はIMFなどから多額の債務を重ね、通貨供給量を急速に拡大させており、真の自由至上主義者が称賛に値するような急進的な改革は行っていないとしています。

一方で、新たに台頭したチャンティ氏は、自由至上主義よりも保守主義を優先する姿勢を鮮明にしており、高い関税を支持したり、パレスチナにおける土地の占有を正当化したりするなど、従来のロスバード的な視点とは相容れない主張を繰り返しています。著者は、ミーゼス研究所の編集者たちが、ホッペ氏のような真の自由至上主義者を遠ざけ、自らの都合の良い主張を繰り返す若手やネオコンに近い立場の人々にプラットフォームを提供している現状を、一貫性のない、極めて不自然な動きであると批判しています。

現在のミーゼス研究所は、ホッペ氏が寄稿しようとしたロスバード生誕100周年の記念本の序文の掲載を拒否するなど、かつての重鎮を意図的に排除しているようです。著者は、チャンティ氏のような若者がロスバードの思想を十分に理解していないこと以上に、彼らを利用して研究所の方向性を変えようとしている運営陣の責任が重いと考えています。自由至上主義の運動が、本来の厳格な市場経済や個人主義の原則を失い、特定の政治勢力や思想に飲み込まれていくことへの強い懸念が示されています。

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