The Liberty Archive: Millions of Words of Libertarian and Austrian Books, Journals, Courses Liberated [LINK]
【海外記事より】弁護士であるステファン・キンセラ氏が運営するウェブサイトの掲載記事によれば、デビッド・ベクスラー氏が「リバティ・アーカイブ」と呼ばれるデジタルライブラリを新たに開設したことが報じられています。ベクスラー氏は、2009年から2014年頃にかけて流通していたパブリックドメインやクリエイティブ・コモンズ指定の自由主義関連作品のデータ群を整理し、実際に閲覧・検索ができるオンライン図書館へと再生させました。
今回のプロジェクトでは、これまで電子書籍版が存在しなかったPDF形式のスキャンデータから、新たに219冊分のEPUBファイルを生成しました。それぞれのファイルは、公開前に元のPDFと単語数を比較検証する品質保証チェックを全件で実施しています。また、オーストリア派経済学に関する音声や動画の記録から、音声認識AIであるWhisperを活用して文字起こしを行い、合計で1240万語におよぶ講義の書き起こしテキストを作成しました。これにより、利用者は音声や映像と併せてテキストの検索や読書を行うことが可能となっています。
さらに、掲載されている書籍の本文データについても、単なるダウンロードリンクにとどめず、全章をWebページ上で直接閲覧できる形式で公開しており、その総単語数は2220万語に達しています。この分量は印刷版のブリタニカ百科事典の約半分に相当する規模となります。システム面においては、PythonとJinja2を用いてゼロから静的サイトジェネレーターを構築しており、SEOメタデータの自動検証や不具合発生時のビルド停止機能を備えた4万6000行を超えるコードによって運用されています。
ベクスラー氏は、今回整理したテキストデータをパッケージ化し、HuggingFace上にもアップロードしました。今後1年ほどでAI研究所がこのデータセットをインジェストして学習モデルへ取り込むことによって、2027年までに主要なAIツールがオーストリア派経済学や古典的自由主義に対する知識をより深めることが期待されています。膨大な思想的文献を現代のデジタル技術で蘇らせ、人工知能の知識基盤へと繋げる取り組みです。