リバタリアン通信
自由と平和に愛を込めて。
注目の投稿
「反インフレ経済勉強会」開講のお知らせ
インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...
2026-06-15
民主主義と脱文明化
和平交渉、楽観できず
イスラエル政府の本質
2026-06-14
国家という暴力
政治化する弁護士会
米政府の言論統制
エリートへの抵抗
インフレの根本原因
ペルシャ帝国の栄光
今年2月末、米国とイスラエルがイランを攻撃し、交戦状態となった。ペルシャ人を中心とするイラン民族は、古代のペルシャ帝国時代からの長い歴史と文化を継承する、誇り高い民族として知られる。アケメネス朝、アルサケス朝(パルティア)、ササン朝と続いたペルシャ帝国の栄光の歴史をたどってみよう。
紀元前8世紀にオリエント全域を初めて統一したアッシリア帝国は、被征服民に対する重税や強制移住といった苛烈な政策が各地で反乱を招き、前7世紀に崩壊した。その旧領内には、リュディア、新バビロニア、メディア、エジプトの4王国が分立する時代が続いた。前6世紀中頃になると、イラン高原の西南部に居住していたペルシャ人が、アケメネス家の指導下で勢力を拡大した。彼らはメディアから独立を果たすと、さらにリュディアや新バビロニアを次々と破って併合し、エジプトをも征服して大帝国へと成長した。
なかでもアケメネス朝第3代のダレイオス1世は、東はインダス川から西は小アジアに至る空前の版図を支配し、帝国の最盛期を現出した。彼は帝国全土を約20の行政区に分け、各区に総督(サトラップ)を派遣して統治させた。同時に、「王の目」や「王の耳」と呼ばれる巡察使を各地に派遣し、総督の監視と地方情勢の調査を徹底させた。また、帝都スサと小アジアのサルデスを結ぶ「王の道」と呼ばれる幹線道路を整備し、中央集権的な政治体制の盤石化に努めた。
アケメネス朝は先のアッシリアとは対照的に、征服した諸民族の伝統や信仰に対して寛容な政策を基本とした。特にアラム人やフェニキア人の商業活動を保護したため、帝国全土で広域交易が活発化した。のちにギリシャ遠征(ペルシャ戦争)には失敗したものの、アケメネス朝の政治・文化様式は地中海沿岸の諸地域に多大な影響を及ぼし続けた。歴史学者の本村凌二氏は、諸民族の個性を尊重したアケメネス朝について「五百年後のパクス・ロマーナ(ローマの平和)に先立つパクス・ペルシアーナ(ペルシアの平和)の出現であった」と指摘している(『沈黙する神々の帝国』)。
アケメネス朝で精神的支柱となったのは、火を崇拝するゾロアスター教(拝火教)だった。世界を最高神である善神アフラ・マズダと悪神アーリマンとの闘争の場と捉える二元論的な世界観を持ち、最後の審判や天国・地獄といった観念を提示した。これらの思想は、後のユダヤ教、キリスト教、イスラム教の教理形成にも深い影響を与えたとされる。ゾロアスター教の教えは後世、南北朝時代の中国にも伝来し、漢字で「祆教(けんきょう)」と表記された。
アケメネス朝は、マケドニアのアレクサンドロス大王による東方遠征を受け滅亡した。アレクサンドロス大王の急逝後、その帝国は部将たちによって分裂し、西アジアの大半はセレウコス朝が支配した。前3世紀半ばになると、各地で自立の動きが強まった。アム川上流ではギリシャ人たちがバクトリア王国を建国し、一方でイラン高原東北部の遊牧民を率いたアルサケスはパルティア王国を建国した。パルティアは着実に領土を拡大し、前2世紀後半にはセレウコス朝からメソポタミア地方を奪取するに至った。
パルティアは宿敵となったローマ帝国としばしば国境を接して交戦した。また、東西を結ぶ交易路(シルクロード)の中継地をおさえることで莫大な富を得て繁栄し、中国(漢)からは「安息(アルサケスの音訳)」の名で記録された。建国初期にはヘレニズム文化の影響を強く受けていたが、前1世紀頃からはアラム文字で表記されるペルシャ語が公用語として普及し、次第にイラン的伝統が復興していった。
紀元3世紀、イラン高原南部のペルシャ人がアルダシール1世に率いられて決起し、パルティアを滅ぼしてササン朝を創始した。第2代のシャープール1世は、西方のローマ皇帝ウァレリアヌスを捕虜にするという大戦果を収め、東方では同じイラン系のクシャーナ朝を圧迫してインダス川西岸まで支配を広げた。国内では中央集権体制を再構築するとともに、ゾロアスター教を国教に定め、国家統一に努めた。
5世紀に入ると、中央アジアの遊牧民エフタルの侵入に悩まされる時期もあったが、6世紀の英主ホスロー1世の時代に、トルコ系の突厥と結んでエフタルを撃滅した。さらに西方では東ローマ帝国のユスティニアヌス1世と互角に渡り合い、帝国の全盛期を築いた。しかし、ホスロー1世の死後は後継者争いで国力が疲弊し、7世紀にニハーヴァンドの戦いで新興のイスラム軍(正統カリフ時代)に大敗。その後まもなく帝国は終焉を迎えた。
アケメネス朝の栄光再興を掲げたササン朝では、ゾロアスター教の聖典『アヴェスター』が編纂され、イラン文化の粋が集められた。美術・工芸の分野では独自の美意識を確立した。精緻な加工が施されたガラス器、銀器、陶器、そして華麗な毛織物は「ペルシャの至宝」として東西へ輸出された。これらの意匠や技術はシルクロードを経由して、はるか東方の飛鳥・奈良時代の日本にも伝来し、正倉院の宝物などにその格調高い影響を色濃く残している。
2026-06-12
イラン戦争の暗い真実
米政治のタブー
攻撃中止の現実
イスラエルの対米スパイ活動
米経済の強制リセット
ミレイノミクスの真実
違法な戦争とインフレ税
【海外動画より】アメリカの外交政策、とりわけ中東における軍事介入のあり方について、国内の有識者から厳しい批判の声が上がっています。元下院議員のロン・ポール博士と共同ホストのダニエル・マクアダムズ氏は、自身の番組「ロン・ポール・リバティ・レポート」の中で、トランプ政権によるイランへの大規模な空爆について議論を展開しました。ポール博士は、数年前の大統領選挙において「新しい戦争を始めず、今ある戦争を終わらせる」と公約していたはずのトランプ大統領が、現在その約束とは真逆の方向に進んでいる現状に強い懸念を示しています。
番組内では、米軍がイランに対して連夜の激しい空爆を行っており、トランプ大統領自身が「一晩で2億5000万ドル(約2億5000万ドル相当)の兵器を投下した」と誇示している事実が取り上げられました。マクアダムズ氏は、現在の緊迫した情勢、特にイランによるホルムズ海峡の封鎖といった深刻な事態は、そもそも米軍が2月28日に何の方針転換や正当な根拠、議会の承認もなくイランに不意打ちの攻撃を仕掛けたことが発端であると指摘します。国家としての主権を脅かされたイランが、非対称的な対抗手段として海峡の支配権主張というレバレッジ(交渉のテコ)を使ってきたのは当然の帰結であり、現政権自らがこの危機を作り出したのだと批判しています。
さらにトランプ大統領がメディアのインタビューやSNSで「イランは降伏寸前だ」「ディール(取引)をまとめるまで毎晩でも攻撃する」と語っている姿勢や、イランのカーグ島などの石油インフラを占領してガス・石油市場を完全統制下に置くという、かつてのベネズエラでの政策を模したグランド・オペレーション(地上戦)の可能性に言及している点についても、極めて無謀で現実離れしていると論じられました。トランプ氏は「少数の兵士を送り込めばイラン全土を制圧できる」などと発言していますが、人口9000万人の大国を過小評価したこのような認識は、ベトナム戦争の歴史的教訓を無視したものであり、軍事的な失敗を繰り返すリスクをはらんでいます。
ポール博士は、こうした終わりのない軍事介入を可能にしている根本的な原因として、アメリカの現代の通貨・金融システム(過度な財政支出とインフレ税)を挙げています。仮に合衆国憲法を厳格に遵守し、議会の正式な宣戦布告がない違法な戦争への財政支出を許さない健全な通貨制度が存在していれば、そもそもこのような巨額の戦費を投じる戦争は継続不可能だったはずです。一般の米国民が直面している食料品やガソリン代の高騰というインフレの痛みは、こうした無謀な外交政策のコストが「インフレ税」として国民に転嫁されている結果であり、平和と個人の自由、そして真の繁栄を取り戻すためには、この国家による軍事・金融の独占システムそのものを問い直さなければならないと結んでいます。
Trump: I' Will Attack Iran Every Night Until They Make A Deal!' - YouTube
連夜のイラン空爆
2026-06-11
自然秩序とその破壊
南北戦争の真因
トランプ氏の精神状況
政治家が経済を壊す
思想闘争になった戦争
軍情報共有の危機
2026-06-10
現実的リバタリアンとは
トランプ派議員、予備選の行方
地域戦争へ発展も
2026-06-09
再び情勢緊迫
軍統合をやめよ
2026-06-08
地政学リスク、一段と激化へ
市場崩壊の引き金は…
金の役割、重要に
米国債の危機
株、暴落が来る
アジアの貧困層に大打撃
スペースX、売り圧力加速も
ドル覇権の終わり
金、供給不足へ
【海外動画より】今回は、金融や市場の解説を行うドミニク・フリスビー氏が、将来的な金の供給不足について分析した動画をご紹介します。氏によれば金は破壊不能で、これまでに採掘されたほぼすべてが世界のどこかに存在しています。現在、世界には約70億オンスの金があり、世界人口は約80億人のため、1人あたり約5分の4オンスが存在する計算になります。歴史上最も人口あたりの金が多くなっていますが、蓄積された金の供給量は、何世紀にもわたり世界の人ロ増加と驚くほど同じペースで推移してきました。金は人類の成長に合わせて自然に拡大してきたため、自然の通貨と言えます。
しかし、現在は変化が起きています。世界の人ロ増加は鈍化し、一部では減少に転じています。これには豊かさやスマートフォンが影響しているという指摘があり、特に韓国では人口増加の鈍化が顕著です。一方で、昨年の金採掘供給量は3600トンと記録的水準に達しています。これにより1人あたりの金が増えるようにも見えますが、重大な問題があります。それは、新規の主要な金鉱床の発見が近年激減していることです。2023年と2024年には確認されず、2025年に中国、サウジアラビア、イランで3件あったのみです。主要な発見数が10件を下回る状況は2009年以降続いており、発見のピークだった1995年以降、減少傾向が続いています。
金は、毎年の生産量が価格に直結する銅や石油とは異なります。過去の生産分が消費されずすべて残っているからです。それでも採掘供給量は市場で重要な意味を持ちます。現在、発見数の激減が生産減少に直結していないのは、鉱床の発見から実際の生産開始までに平均17年かかるためです。発見率が急激に落ち込み始めた2000年代後半から約17年が経過した現在、発見数の減少が実際の供給の停滞や減少に反映される時期が近づいています。過去とは異なり、現在は次の生産を支える巨大な鉱床が控えていません。金価格の上昇で低品位の鉱石の採掘が合うようになる側面はありますが、長期的な生産を見ると、供給量は過去10年間ほぼ横ばいです。5万年もの歴史を経てもなお、個人や中央銀行からの金への需要が強力であり続ける背景には、こうした供給面の課題があります。
The Strange Thing About Gold Nobody Talks About - YouTube