【海外動画より】ジャーナリストのタッカー・カールソン氏の番組に出演したパレスチナ系アメリカ人の牧師が、ガザ地区やヨルダン川西岸地区で過酷な状況に置かれているパレスチナ人クリスチャンの実態と、彼らが直面している構造的な圧力について語る動画をご紹介します。
中東地域、特にパセレスチナの地に暮らすキリスト教徒(クリスチャン)の存在とその苦難については、国際社会で十分に知られていません。パレスチナ系アメリカ人のキリスト教牧師は、メディアで幅広く活動するジャーナリストのタッカー・カールソン氏のインタビューに応じ、イスラエル政府や入植者からパレスチナ人クリスチャンに対して組織的・構造的な圧力が加えられている実態を告白します。イスラエルの人権団体「ロージング・センター」の調査によると、2024年だけでクリスチャンを対象とした攻撃が111件記録されており、これらは単発の偶発的な事件ではなく、住民を土地から追い出すための広範なシステムの一環であると同牧師は指摘します。
ヨルダン川西岸地区のクリスチャンコミュニティでは、隣接するユダヤ人入植地が拡大する一方で、パレスチナ人住民は給水制限により数週間も給水車を待たねばならないといった不条理な格差に直面しています。さらに、軍による民家の占拠や、入植者による住民の殺傷事件に対して適切な捜査や逮捕が行われない不処罰の文化が定着しています。同牧師は、一部のパレスチナ人による暴力やテロ行為についてはキリスト教徒の立場から一貫して反対・非難してきたことを強調した上で、パレスチナ人が事件を起こした際には即座に射殺や拘束、家族の住宅破壊といった連帯責任的な厳しい処罰が下されるのに対し、入植者による暴力は軍や体制によって事実上見過ごされているという深刻な司法の不平等を訴えます。
特に悲惨を極めるのがガザ地区の現状です。ガザには由緒あるキリスト教会やクリスチャンのコミュニティが存在しますが、軍事作戦にともなう無差別な攻撃により、多くの聖堂が破壊され市民が犠牲になっています。ガザ・バプテスト教会のピアニストであった84歳の女性が、自宅の状況を確認しに行った際に狙撃され、救護を求めながら3日間にわたり放置されて死亡した事例や、教会の敷地内で高齢の女性とその娘が銃撃された生々しいエピソードが明かされます。これらはテロとは無関係に、ただその土地に留まり平和に生きることを望んでいた普通の人々でした。
同牧師が最も強い懸念を抱いているのは、米国内の一部のキリスト教指導者や福音派の信徒たちが、現地の客観的な事実やクリスチャン同胞が受けている迫害の現実を知らないまま、あるいはそれを知りながらも政治的な立場から軍事行動を無条件に支持・支援している点です。パレスチナ人クリスチャンは歴史的に、ユダヤ系やイスラム系の隣人たちと平和的な共存を望み、暴力を否定するキリストの教えを実践してきたと説きます。米国からの資金や軍事援助が、結果として同じ信仰を持つ現地の人々の生活基盤や教会の破壊につながっている矛盾に目を向け、宗派や民族を問わずすべての人間の尊厳と平和を守るための客観的な視点が必要であると提唱しています。
Why Are We Paying to Bomb Christian Churches in Gaza? - YouTube