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2026-03-13

イランとの愚かな戦争

The War on Iran Is Dumb. Here's Why. - Antiwar.com [LINK]

【海外記事紹介】イランとの戦争が「戦略」の名の下に推し進められていますが、その実態は過去の失敗を繰り返す悪癖に過ぎないと、アラン・モズレー氏は厳しく批判しています。この紛争がもたらす代償は、すでにエネルギー市場という最も予測可能な場所に現れています。世界の石油消費量の約20パーセントが通過するホルムズ海峡という急所を脅かすことは、単に敵対国を叩くことにとどまらず、世界中の家庭や企業の家計を直撃するリスクを増大させています。これを「小さな代償」と呼ぶのは、分析ではなく単なる宣伝に過ぎません。

戦争を正当化する理由として語られる「中国への打撃」という論理も、現実を直視すれば破綻しています。米中間の巨額の貿易規模を考えれば、一方を傷つけることは自国にも致命的な副作用をもたらします。国際通貨基金(IMF)も、貿易制限が長期的に世界の経済出力を最大7パーセント減少させると警告しています。また、中国がイラン産原油の主要な買い手であることは事実ですが、戦争によって供給網を破壊すれば、輸送費や保険料の急騰を通じて世界中の国々を巻き込む「世界規模の苦境」を引き起こすことになります。

さらに、核開発を阻止するための先制攻撃という名目も、むしろ逆効果であると指摘されています。北朝鮮が核を保有することで「体制の安全」を確保している現状を世界が見せつけられている中で、核を持たない国が疑いだけで攻撃されれば、他国に与える教訓は「交渉はゆっくり、濃縮は素早く行い、抑止力なしで捕まってはならない」というものになります。事実、2025年の米国の攻撃も核施設を完全に破壊するには至らず、むしろ脅威にさらされた国々に、より深く隠れ、より速く開発を進める動機を与えてしまいました。

外交においても、米国は自らの信頼性を損なっています。2026年2月にオマーンの仲介で進められていた対話は、その直後の空爆によって踏みにじられました。イラン核合意からの離脱や、数々の国際条約からの脱退という過去の経緯は、米国の約束が次の選挙で容易に書き換えられることを世界に知らしめています。相手が約束を守ると信じられなければ、外交という安全装置は機能しません。イランとの戦争は、短期的な戦果のために世界経済を危険にさらし、防ごうとしている核拡散をむしろ助長し、米国の外交的信用を焼き払う「愚かな選択」であると、筆者は結論付けています。

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