Peter Schiff: The Fed Let Inflation Live | SchiffGold [LINK]
【海外記事紹介】著名な経済評論家であるピーター・シフ氏が、3月18日の米連邦準備理事会(FRB)による金利据え置き判断を受け、現在のアメリカ経済が直面している危機的な状況を自身の番組で解説しました。FRBは政策金利を3.5%から3.75%の範囲で維持することを決定しましたが、シフ氏はこれが市場の期待には沿ったものの、経済が必要としていた大幅な利上げという正しい選択ではなかったと指摘しています。同氏によれば、足元の経済データは政治的な宣伝とは裏腹に、極めて脆弱な実態を示しているといいます。
具体的には、直近の2025年第4四半期のGDP成長率が年率換算で0.7%にとどまり、1%にも満たない低成長であったことが挙げられます。トランプ政権は経済の奇跡的な復活を強調していますが、2025年通年の成長率は2.2%であり、バイデン政権最終年の2.8%を大きく下回っています。一方で、インフレの火種は依然として強く残っています。直近の生産者物価指数は前月比0.7%上昇し、市場予測の2倍以上の伸びを記録しました。これを年率に換算すると8.4%という高水準になります。生産者物価の上昇は、いずれ消費者物価へと転嫁されるため、インフレが収束したという当局やウォール街の見解は誤りであり、インフレとの戦いを途中で放棄したFRBの失策であると同氏は批判しています。
さらに、不動産市場にも歪みが生じています。政府系住宅金融機関が2000億ドルの住宅ローン担保証券を買い支えて金利を抑制しようとしていますが、債券利回りの上昇に伴いローン金利も上昇し、購入需要は減退しています。シフ氏は、現在の状況を1970年代のインフレ危機と比較し、当時よりも政府債務の短期化が進んでいる点に警鐘を鳴らしました。仮に金利が10%に達すれば、40兆ドルの債務に対して年間4兆ドルの利払いが発生します。政府の税収が約5.4兆ドルであることを踏まえると、高金利下で景気が後退すれば税収も激減し、財政的に破綻しかねないという計算になります。今回のFRBの慎重な姿勢は、結果としてドルの価値を損ない、金などの実物資産に有利な環境を強めることになると同氏は予測しています。
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