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2026-03-19

キューバ政策、3つの神話

Washington's War on Cuba Is Older Than You Think | The Libertarian Institute [LINK]

【海外記事紹介】アメリカによるキューバへの制裁や敵対政策は、一般に認識されているよりもはるかに長い歴史を持っています。2026年3月、トランプ大統領はキューバを「瀕死の状態」と評し、政権交代に向けた威圧的な発言を繰り返しています。アメリカ政府は現在、キューバへのエネルギー供給路を完全に遮断しており、同国内では深刻な燃料不足や停電、病院のサービス縮小といった人道的な危機が広がっています。こうした現状を踏まえ、歴史家のテッド・スナイダー氏は、アメリカの対キューバ政策にまつわる3つの神話を正すべきだと指摘しています。

第一の事実は、対立の起源が公式記録よりも古いという点です。対キューバ封鎖やカストロ暗殺計画は、ケネディ政権の代名詞のように語られますが、実際にはその前任のアイゼンハワー政権下ですべてが始まっていました。1959年の革命直後から、アイゼンハワー大統領はすでに輸出禁止や軍事侵攻の計画、さらにはカストロ氏の排除を承認していました。つまり、アメリカの敵意は革命の勃発とほぼ同時に醸成されていたのです。

第二に、この対立の本質は当初、共産主義対策ではありませんでした。カストロ氏がソ連と結びつく前から、アメリカは彼を標的にしていました。当時のカストロ氏が掲げていた土地改革や資源管理、教育の充実といった政策は、ラテンアメリカにおける標準的な改革案に過ぎませんでした。しかし、アメリカが恐れたのは、自国の覇権に屈しない「独立したナショナリズム」のモデルが近隣諸国に波及することでした。自国の資源を自国民のために使うという魅力的な選択肢が他国に広まることを防ぐため、アメリカは「検疫」と称してキューバを隔離しようとしたのです。

第三の真実は、経済封鎖の真の目的が、一貫してキューバ国民を飢えさせることにあったという点です。アイゼンハワー大統領は当時、国民が空腹になれば政権を覆すだろうと明言していました。現代のトランプ政権による制裁も、この「飢餓と絶望による政権交代」という半世紀以上続く戦略を忠実に引き継いでいるに過ぎません。キューバを巡るアメリカの公式な物語は多分に神話化されていますが、その歴史的な実態は、共産主義への対抗という大義名分を超えた、冷徹な政権転覆の試みであったとこの記事は解説しています。

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