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2026-03-20

クルド人と米国、裏切りの歴史

Will the Kurds Fight Iran for the US, Again? - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事紹介】アメリカは再びクルド人に、ワシントンの呼びかけに応じてイラン政府と戦う地上戦の新たな前線を開くよう求めているようです。しかし、ピーター・ヴァン・ビューレン氏は、クルド人とアメリカの間にある「裏切りの歴史」を振り返れば、その結末は予見できると警告しています。現在60代半ばのクルド人指導者の立場になって考えてみてください。彼は幼少期から、第一次世界大戦後に西欧諸国が中東を恣意的に分割し、自分たちの国を持つという約束を反故にした歴史を聞かされて育ちました。3000万人ものクルド人は、地図上に引かれた定規のような境界線によって、トルコ、イラク、シリア、イランに分断されたのです。

第二次世界大戦後、アメリカが台頭してもクルド人の扱いは変わりませんでした。アメリカはソ連への防壁としてトルコやイランの旧王政との同盟を優先し、クルド人の独立の夢をその犠牲に捧げ続けました。1975年のアルジェ合意では、イランとイラクの国境紛争が解決した途端、アメリカはそれまで支援していたクルド人をあっさりと見捨てました。1988年にハラブジャで化学兵器による虐殺が起きたときも、1991年の湾岸戦争後にブッシュ大統領が蜂起を促したときも、結局アメリカは介入せず、クルド人は残酷に鎮圧されました。現場の米軍兵士が、共に戦ったクルド人を置いて去るよう命じられ、涙を流したというエピソードはその象徴です。

2000年代のイラク戦争でも、クルド人はサダム・フセイン打倒のために米軍と肩を並べて戦いました。しかし、その後の憲法では独立を拒まれ、2017年の独立住民投票でもアメリカは反対に回りました。2014年のシリアでの対イスラム国(IS)戦でも、クルド人はアメリカの最も強力なパートナーでしたが、2019年にトランプ氏は部隊を撤退させ、トルコによるクルド攻撃を事実上容認しました。

現在、アメリカの当局者はイラン国内のクルド居住区を制圧し、政権打倒の火種にするという構想を描いています。しかし、歴史を生き抜いてきたクルド人指導者たちは知っています。自分たちの若者が再びアメリカのために血を流したとして、その先に約束された未来があるのか。トルコからの圧力やイランとの政治的妥協があれば、アメリカはまたしても自分たちを「こぼれた水」のように見捨てるのではないか。あらゆる帝国に国家を約束され、そのたびに裏切られてきたクルド人が、ついにアメリカという帝国を不信の目で見始めるかどうかが、2026年の今、問われています。

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