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インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...

2026-03-31

本当のインフレ率とは?

What's the Real Inflation Rate? [LINK]

【海外記事より】マイク・マハレイ氏は、現在のインフレ率が公表されている数字よりもはるかに高い水準にあると指摘し、消費者物価指数(CPI)という指標に惑わされないよう警鐘を鳴らしています。一般的にメディアや経済専門家がインフレについて語る際、基準となるのはCPIです。これは一定の「商品バスケット」の価格変化を測定するもので、価格インフレの目安にはなりますが、経済学的な定義に照らした本来のインフレの動向を正確に捉えているとは言えません。本来、インフレとは単なる「物価の上昇」ではなく、通貨と信用の量の増加と定義されてきました。つまり、インフレは原油価格のショックや企業の強欲によって引き起こされるのではなく、通貨の乱発によって引き起こされるものなのです。

一般的に物価が上昇するのは、この通貨膨張という現象の一つの症状に過ぎません。通貨の膨張は消費財の価格だけでなく、資産価格のインフレも引き起こします。近年の株式市場の上昇や金価格の高騰も、その多くはインフレによるものです。主流派の専門家が価格インフレと通貨インフレを区別しないことが、多くの混乱を生んでいると氏は述べています。政府が作成したバスケットに基づく現在の年率インフレ率は2.4%とされています。これは目標とされる2%をわずかに上回る程度に見えますが、通貨供給量の増加をインフレ率と定義すれば、その実態は2倍以上の水準に達しています。

連邦準備理事会(FRB)のデータによれば、通貨供給量(M2)は2025年2月の21.61兆ドルから2026年2月には22.67兆ドルへと増加しました。これは4.9%の増加を意味しており、実際には5%近いインフレが発生していることになります。通貨供給量の推移を見れば、インフレ圧力は収まるどころか高まっています。通貨供給量は2023年10月に底入れし、再び増加に転じました。現在はパンデミック時のピークを大きく上回る水準にあり、その増加ペースは2022年7月以来の速さとなっています。これは、現在の金融政策が歴史的な基準で見れば決して「引き締め」の状態にはないことを示しています。

シカゴ連邦準備銀行の全米金融条件指数も、金融状況が歴史的に緩和的であることを裏付けています。さらに、FRBの資産規模の拡大は、当局が「量的緩和」という言葉を使わずに、事実上の資産買い入れを昨年12月から静かに再開していることを露呈させています。インフレが加速している根本的な原因は、イランでの戦争や原油価格の上昇ではありません。もちろん紛争は経済的な苦痛を悪化させ、世界を景気後退に陥れる可能性がありますが、たとえ戦争が終わり原油価格が急落したとしても、政府が通貨を刷り続ける限りインフレ問題は解決しません。むしろ原油安でインフレの脅威が去ったと国民が信じれば、政府は戦費調達のためにさらに通貨発行機をフル稼働させる口実を得ることになると氏は結んでいます。

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