China Is Gobbling Up Physical Silver [LINK]
【海外記事より】マイク・マハレイ氏による、中国が物理的なシルバーを大量に買い上げている現状についての記事をご紹介します。現在、ペーパー資産としてのシルバー価格が乱高下する一方で、中国では現物のシルバーを確保する動きが加速しています。統計によれば、2026年の最初の2ヶ月間で中国が輸入したシルバーは計790トンに達し、2月単月だけでも470トンが国内に流入しました。
こうした旺盛な需要を背景に、中国国内の価格は国際的な指標を大きく上回る水準で推移しています。その結果、すでに低水準だった取引所の在庫はさらに削られ、海外から金属を吸い上げるような状況が続いています。2026年の世界的なシルバー市場は、投資需要の底堅さから6年連続の構造的な供給不足に陥ると予測されています。シルバー・インスティチュートの暫定データによれば、昨年の需要は供給を約9500万オンス上回り、直近5年間の累積不足額は8億オンスを超えました。これは、世界全体の年間鉱山生産量に匹敵する規模です。
中国における需要の背景には二つの側面があります。一つは、高騰する金に代わる投資先としてシルバーバーを買い求める投資家の動きです。もう一つは、4月に予定されている輸出還付金の期限切れを前に、太陽光パネルメーカーが金属の確保を急いでいる点です。世界のシルバー年間供給量の約20%を消費する太陽光パネル産業は中国に集中しており、その製造現場は極めて活発です。
香港では、大手銀行が取引する大型シルバーバーに1オンスあたり最大8ドルのプレミアムがつくなど、異例の状態が続いています。ニューヨークやロンドン、アジアの各取引所間でシルバーを移動させることで、一時的に需給の逼迫を和らげることは可能ですが、それは根本的な解決にはなりません。主要な取引所の目に見える在庫は、依然として長期平均を大幅に下回るか、減少を続けています。
著者は、投資需要が再び本格化し、資金がETF(上場投資信託)に戻り始めたときに何が起こるのかと問いかけています。小売投資家は価格の下落時に買うよりも、上昇トレンドに追随する傾向があるため、再び価格が急騰すれば、さらなる品不足を招く可能性があると警鐘を鳴らして記事を締めくくっています。
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