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2026-03-19

ロスバード生誕100年めぐり不協和音

Mises Institute email: “Rothbard’s Ideas Live On: Three Books That Defend Liberty” | The Property and Freedom Society [LINK]

【海外記事紹介】2026年3月、自由主義経済学の巨星であるマレー・ロスバードの生誕100周年を迎え、世界各地の支持者の間で祝賀と追悼の動きが広がっています。本記事によれば、プロパティ・アンド・フリーダム・ソサエティ(PFS)は、ロスバードの最も近い弟子であり知的後継者でもあるハンス・ホッペ氏の主導により、記念論集『100歳のロスバード:献辞と評価』を出版しました。この節目を祝うため、同年9月にはトルコで記念パネルディスカッションが予定されているほか、6月にはポルトガルでも複数のリバタリアン団体による大規模な記念イベントが開催されるなど、ロスバードの思想を継承する活動が活発化しています。

しかし、こうした祝祭ムードの裏側で、リバタリアン陣営内部では深刻な理論的対立と組織的な亀裂も表面化しています。長年ロスバード派の重鎮として知られたウォルター・ブロック氏が、イスラエル・パレスチナ紛争を巡って「無制限の戦争」を肯定する主張を展開したことが発端です。ホッペ氏は、ブロック氏のこうした姿勢を、ロスバード思想の根幹である「非攻撃の原則」を完全に放棄し、無実の民間人の殺害を容認するものだと厳しく批判しました。その結果、ブロック氏はミーゼス研究所やロン・ポール研究所といった主要なリバタリアン団体から事実上の「破門」状態に置かれる事態となっています。

さらに、組織間の不自然な沈黙も波紋を呼んでいます。ミーゼス研究所が最近配信したロスバード関連のブックガイドでは、過去の著作や記念碑的なエッセイ集は紹介されているものの、ホッペ氏が編纂した最新の記念論集については一切言及されていません。ロスバードの最も親しいパートナーであったホッペ氏による重要な出版物が無視されている現状に対し、記事の著者は困惑を隠せません。思想界における影響力争いや特定の論者の排斥が、生誕100周年という記念すべき時期に影を落としている形です。それでもなお、ロスバードの自由を守るアイデアは、新しい書籍の出版や記念コインの販売、そして世界的なイベントを通じて生き続けていると、この記事は複雑な内情を交えつつ伝えています。

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