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2026-03-15

謎のカーグ島攻撃

Trump’s Kharg Island Fantasy… All Bark, No Bite - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事紹介】ドナルド・トランプ大統領はSNSへの投稿で、イランのカーグ島にある軍事施設を攻撃したと主張しましたが、元CIA分析官のラリー・ジョンソン氏はこの主張を現実離れした「幻想」であると厳しく批判しています。トランプ氏は石油ターミナル自体は攻撃していないと認める一方で、島の防空システムを完全に破壊したと述べています。しかし、現地からの報告によれば、攻撃の1時間後にも島の防空活動が確認されており、大統領の主張は事実によって否定されています。また、イランのミサイル能力を完全に壊滅させたという主張も、48回にわたるイラン側からのミサイルやドローン攻撃が続いている現状とは明らかに矛盾しています。

カーグ島にはイランの主要な石油輸出ターミナルがありますが、調査会社ケプラーのデータによれば、イランは過去1ヶ月で島のタンクから石油を運び出す量を1.5倍に増やしており、攻撃を予期して備えていたことが伺えます。重要なのは、もしイランの石油インフラが実際に破壊されれば、イランはペルシャ湾沿岸のすべての国々の石油・ガス施設に対して同等の報復攻撃を行うと警告している点です。これには、世界最大の積み出し拠点であるサウジアラビアのラス・タヌラや、カタールの世界最大級の液化天然ガス施設などが含まれます。もしこれらの施設が炎上すれば、地域全体のエネルギー供給網は壊滅的な打撃を受けることになります。

今回の限定的な攻撃とその後の誇大な主張には、二通りの解釈が可能です。一つは、トランプ氏がイランを打倒したという虚偽の宣伝を行い、アメリカ国民に対して勝利を宣言することで、米軍撤退への足がかりにしようとしている可能性です。もう一つは、大統領自身が自らの嘘を真実だと信じ込み、こうした攻撃によってイランを屈服させられると本気で考えている可能性です。いずれにせよ、軍事的な実態と大統領の発言との間には深刻な乖離が生じています。

現実にはイランの石油インフラは無傷であり、最悪のシナリオである地域全体のエネルギー施設への連鎖的な攻撃は辛うじて回避されました。しかし、トランプ氏が現実を直視せず、不正確な情報に基づいて勝利を演出しようとする姿勢は、情勢をさらに不安定にする危険を孕んでいます。イランによる反撃が今も継続している中で、この紛争がどこへ向かうのか、冷静な見極めが求められています。

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