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2026-03-11

戦争という目くらまし

Schiff on Redacted: This War is a Distraction | SchiffGold [LINK]

【海外記事紹介】アメリカの経済評論家であるピーター・シフ氏が、中東での紛争拡大がもたらす経済的および地政学的な影響について、自身の見解を述べています。シフ氏は、現在進行中の中東における戦争が、すでに市場やエネルギーの流れ、そして通貨のあり方を再編しつつあると指摘しています。この紛争は、消費者物価指数で測定される物価の上昇や、貴金属への需要再燃に直結しており、そもそも脆弱だった市場に対してさらなる圧力をかけていると分析しています。

シフ氏は、政治指導者たちが物価上昇の責任を戦争に転嫁することを懸念しています。ガソリン価格をはじめとするあらゆる物価は、紛争以前から上昇傾向にあり、2026年のインフレ率は2022年以来の最大の上昇幅を記録する勢いでした。しかし、現政権は自らの政策判断で戦争に関与したにもかかわらず、高まるインフレを戦争のせいにする格好の口実にし、国民の目を本来の問題からそらそうとしていると主張しています。

こうした状況下で、貴金属市場は敏感に反応しています。金価格は1オンスあたり5000ドルを超える高値を維持しており、シフ氏は金が通貨のヘッジ手段として機能していると説明します。歴史的に見ても、政府は通貨を増刷することで戦費を賄い、インフレを引き起こすため、戦争は金価格にとって上昇要因となります。また、銀についても、長らく抵抗線となっていた1オンス50ドルを突破したことは、市場にとって重要な節目であると述べています。供給が制限される一方で産業需要が引き締まれば、銀の価格はさらに劇的に上昇する可能性があると考えています。

エネルギー市場においては、中東での紛争が石油生産国を巻き込み、製油施設の破壊や船舶の運航停止を招いています。これが供給ショックのリスクを高め、消費者物価を押し上げる要因となっています。一方で、株式市場、特にハイテク株中心の指数は、こうした地政学リスクを十分に織り込んでいないとシフ氏は警告します。市場は過大評価された状態にあり、経済の深刻な構造問題を無視しているというのです。

最後に、シフ氏は軍事行動に伴う人道的なコストと政治的な反発についても言及しています。民間人の犠牲を伴う戦争は、アメリカに対する激しい敵対心を生み出し、将来的な不安定化の火種となります。解放を喜ぶという楽観的な予測とは裏腹に、実際にはより多くの敵を作り出し、さらなる混乱を招く結果になると警鐘を鳴らしています。

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