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2026-03-17

「無計画」が致命傷に

Is Having No War Plan Trump’s ‘Plan’? - LewRockwell [LINK]

【海外記事紹介】トランプ大統領は「自分には予測不能な強さがある」と誇示していますが、ことイランとの戦争においては、その「計画のなさ」が致命的な隙となっている可能性があります。現在進行中の紛争において、米イスラエル連合の戦術と、イランが20年かけて準備してきた「非対称戦争」の構想が激突している実態を解説します。

米国とイスラエルが得意とするのは、圧倒的な制空権を利用した短期集中的な空爆で敵の司令部を壊滅させる「首取り作戦」です。実際に今回の開戦直後、ハメネイ師をはじめとするイラン指導部が殺害された際、トランプ氏は「最初の1時間で勝利した」と宣言しました。しかし、イラン側からすれば、これは想定内のシナリオに過ぎませんでした。イランは2003年のイラク戦争で米軍が軍事司令部を瞬時に無力化した様を徹底的に研究し、独自の防衛策「モザイク・ドメイン(モザイク教義)」を構築していたからです。

この教義の核心は、軍の指揮権を各地方の司令部に完全に分散化させることにあります。最高指導者が殺害された瞬間、あらかじめ設定された報復プランが自動的に発動し、各地方の司令官は自らの判断でミサイル発射や軍事行動を継続する権限を持ちます。つまり、中央を叩いても止めることができない「自動報復マシン」へと軍を変貌させたのです。さらに、イランは空軍力の劣勢を補うため、西欧諸国の面積に匹敵する広大な国土の地下深くに、弾道ミサイルやドローンを収容した「地下都市」を無数に建設し、上空からの監視や爆撃を無効化しています。

また、イランの戦略は「長期戦」に特化しています。欧米の軍隊や経済が短期決戦を前提としているのに対し、イランはあえて戦いを長引かせることで、相手側のロジスティクスと政治的忍耐を削り取る「3つの絞め技(スクイーズ)」を仕掛けています。

1. 補給の枯渇: 安価な旧式ドローンを大量に飛ばして、米軍の高価な迎撃ミサイルを消耗させる。
2. 経済的封鎖: ホルムズ海峡を封鎖し、西側諸国にエネルギー危機と市場の混乱を引き起こす。
3. 世論の動揺: 交渉や停戦を拒否し続けることで、米国内の厭戦気分とトランプ氏への不信感を高める。

トランプ氏の伝記作家マイケル・ウォルフ氏は、「彼に計画などない。その場しのぎのパフォーマンスで勝利を演出しているだけだ」と指摘しています。トランプ氏は勝利を宣言しましたが、イラン側は「戦いはまだ始まったばかりだ」と述べています。石油価格の暴騰や市場の暴落が現実味を帯びる中、出口戦略を持たない「計画なき勝利宣言」がいつまで維持できるのか、米国はかつてない試練に立たされています。

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