Trump the Destroyer - Alexander Dugin [LINK]
【海外記事紹介】ロシアの思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏は、現在のイラン情勢とトランプ政権の振る舞いが、アメリカの信頼性を失墜させ、多極化世界への移行を加速させていると論じています。ドゥーギン氏によれば、イランは停戦に応じることなく抵抗を続けており、最高指導者の後継者を選出するなど体制を立て直しています。イランによる米軍基地への攻撃では、中立的な推計で1,000人以上の米兵が死亡したと氏は述べており、わずかな被害だとするトランプ氏の説明を否定しています。
イランはイスラエルだけでなく、世界経済の要である湾岸諸国のエネルギー拠点をも標的にする戦略をとっています。ホルムズ海峡の封鎖と相まって、世界市場は大きな損失を被っており、事態は悪化の一途を辿っています。これまで中立を保とうとしてきた湾岸諸国は、自国の安全を脅かす米軍基地の存在に疑問を抱き始めており、トランプ氏を裏切り者と見なしているといいます。
ドゥーギン氏は、トランプ氏が期待した「安く簡単な勝利」は失敗したと指摘します。米国内でもイランとの戦争を支持するのはごく少数であり、かつての支持基盤であるMAGA層も、エプスタイン事件などを理由にトランプ氏から離反し、急進的な反トランプ派に転じていると分析しています。パニックに陥ったトランプ氏は、勝利を宣言して軍をキューバへ転進させようとしていますが、もはや世界で彼を信じる者はいないと氏は断言します。
特にクシュナー氏のような人物が、不透明なネットワークを通じて交渉に関わる一方で、イランへの卑劣な攻撃が行われたことが不信感を決定づけました。ドゥーギン氏は、ウクライナと中東は、欧米の覇権に抗い主権を求める人類の戦いにおける同一の戦場であると定義します。トランプ氏はリベラリズムなどの偽装を剥ぎ取り、西側の恐ろしい素顔を晒した「破壊者」であると評しています。
かつて期待された「アメリカ第一主義」による多極共存の可能性をトランプ氏は自ら捨て去り、BRICSへの攻撃や中東でのジェノサイド支持へと突き進んだと氏は批判します。ロシアにとって西側諸国は死活的な敵であり、トランプ氏の破壊工作を利用しながら、ロシアはユーラシアにおける自らの主権を確立し、新しい多極的な世界秩序を築くべきであると結んでいます。
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