注目の投稿

「反インフレ経済勉強会」開講のお知らせ

インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...

2026-03-16

独は米の属国か?

Germany a 'Vassal' of US? - LewRockwell [LINK]

【海外記事紹介】ドイツのフリードリヒ・メルツ政権が、アメリカの「属国(ヴァッサル)」化しているとの批判が欧州内で高まっています。スペインのヨランダ・ディアス副首相は、メルツ首相がドイツをアメリカの従順な家来へと変えてしまったと厳しく批判しました。この論争の背景には、アメリカとスペインの間の外交危機があります。ドナルド・トランプ大統領は、スペインがアメリカによる対イラン戦争を非難し、自国領土を軍事作戦に使用することを禁止したことに対し、スペインへの制裁と貿易関係の断絶を表明しました。メルツ首相はこのトランプ氏の声明が出された際、まさにホワイトハウスの執務室で同大統領と会談していましたが、スペインへの脅しに対して公に反対することなく沈黙を守りました。

ディアス副首相は、このメルツ首相の不作為を「弱さと卑屈さの表れ」であると断じ、欧州が直面している歴史的な局面を管理する能力が欠けていると批判しました。欧州が必要としているのはリーダーシップであり、トランプ氏に敬意を払うだけの属国ではないという主張です。また、ドイツが経済的に極めて脆弱な立場にあり、技術、金融、エネルギーの面でアメリカに依存していることが、こうした弱腰な態度につながっていると指摘されています。ドイツは欧州連合の中でフランスと共に主導的な役割を果たそうとしていますが、加盟国であるスペインへの不当な制裁を前に沈黙することは、その指導力としての正当性を自ら損なう行為と言わざるを得ません。

しかし、記事によれば、こうしたドイツの態度は欧州連合の構造的な問題を反映したものであり、驚くべきことではありません。欧州連合は長年、防衛や主要技術、戦略的分野においてアメリカに従属しており、ドイツに至っては数十年にわたり米軍の軍事占領下にあります。メルツ首相がどれほど「強いドイツ」や「欧州のリーダー」というイメージを投影しようとしても、アメリカに対するドイツの構造的な弱さは隠しようがないのが現実です。

一方で、アメリカによるイランへの軍事行動を拒否したスペインの姿勢は政治的勇気として評価されています。これは、アメリカの中東政策に対する欧州内の不一致や疲弊の表れでもあります。ただし、スペインが真にアメリカからの独立を目指すのであれば、現在の欧州連合の枠組みに期待するのは間違いであるとも指摘されています。欧州連合全体がアメリカの属国的な性質を帯びている以上、ドイツに期待するのではなく、独自の道を模索すべきだというのがこの記事の主張です。一連の騒動で最も傷ついたのは、ブロックのリーダーとしてのイメージをさらに失墜させたメルツ政権下のドイツであることは間違いありません。

0 件のコメント: