Going Down With the Ship - LewRockwell [LINK]
【海外記事紹介】かつて「自由世界」と呼ばれた国々が、社会主義的あるいはファシズム的な警察国家へと変貌し、衰退の一途を辿るなか、自国を離れてより自由な新天地へ移住すべきか、あるいは沈みゆく船と運命を共にするのかという切実な議論が起きています。この記事では、移住を断念し「船と共に沈む」ことを受け入れた人々の心理と、その背景にある現実的な障壁を分析しています。
移住を阻む最大の要因の一つは、経済的な不安です。ある投稿者は、移住した瞬間に現在の収入(ビジネスや年金、投資など)が絶たれる恐怖を語っています。彼らにとって、自由の喪失や富の緩やかな減少を受け入れることは、未知の世界へ飛び込むという「大きな賭け」に伴う不確実性や変化への恐怖よりも、まだ耐えられる選択肢となっているのです。また、実際にアメリカを離れてアイルランドへ移住したものの、以前の4分の1の収入しか得られず、わずか8か月で帰国せざるを得なかったという失敗談も紹介されています。
こうした事例から、移住を決断できる層には一定の傾向があることが分かります。一つは、蓄えがあり「自由を買い取ること」ができる退職者層。もう一つは、失うものが少なく、どこでもキャリアを築ける独身の若年層です。しかし、そのどちらにも該当しない多くの人々は、ビジネスや扶養家族を抱え、崩壊が予見される自国に留まり「立て籠もる」道を選びます。彼らは、事態が好転するという淡い期待を抱きつつも、実際には救命ボートのない沈没船で演奏を続ける楽団のような状況に置かれています。
著者は、国際化という名の「救命ボート」は、誰かが用意してくれるものではなく、個人の選択と変化への恐怖を克服することによって自ら作り出すものであると説いています。手遅れになる前に、自らの生存戦略をどのように構築すべきか、改めて問い直す時期に来ていると言えるでしょう。
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