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2026-03-13

米、通貨膨張続く

CPI Steady as Inflation Keeps Increasing [LINK]

【海外記事紹介】アメリカの2月の消費者物価指数、CPIは、表面上は安定しているように見えますが、その背後でインフレの圧力は着実に高まっているとマイク・マハリー氏は分析しています。2月のCPIは前年同月比で2.4パーセントの上昇となり、1月の数字や市場の予想と一致しました。しかし、これは連邦準備制度理事会、FRBが目標とする2パーセントを依然として上回ったままです。マハリー氏は、そもそもCPIは当局が選んだ品目の価格変動を示す指標に過ぎず、本来の定義である「通貨供給量の増大」というインフレの本質を正確に反映していないと指摘しています。

詳細を見ると、住宅費の伸びが鈍化した一方で、食品価格は上昇し、ガソリン価格も前月比で0.8パーセント上昇しました。衣料品価格の急騰については、関税の影響であると分析されています。また、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアCPIも前年比2.5パーセントと高止まりしており、過去1年以上にわたってこの水準から抜け出せていません。さらにマハリー氏は、現在の統計手法は1970年代以前のものに比べて上昇率を低く見せるように設計されており、当時の計算式を用いれば、現在の物価上昇率は公式発表の倍にあたる6パーセントに近い数字になるはずだと主張しています。

より深刻なのは、通貨供給量の動きです。マハリー氏によれば、通貨供給量は2022年7月以来の速いペースで増加しており、パンデミック時のピークをすでに上回っています。FRBは公に認めてはいませんが、昨年12月から事実上の「量的緩和」を再開しており、何もないところから作り出した資金で米国債を買い支えています。こうした通貨の増大は、いずれ資産価格や消費者物価の上昇という形で経済全体に波及し、私たちが持つお金の価値を確実に目減りさせていくことになります。

さらに、現在進行中の中東での戦争がこの状況を悪化させています。戦争による原油価格の高騰は一時的な「価格ショック」ですが、一方で政府は1日あたり約10億ドルという膨大な戦費を投じています。深刻な財政赤字を抱える米国政府にはその資金がなく、さらなる借金に頼らざるを得ません。需要が低下している米国債を支えるために、FRBは今後さらに積極的な通貨発行を強いられる可能性が高いでしょう。マハリー氏は、戦争がもたらす原油高という表面的な現象だけでなく、その裏で進む際限のない通貨増大が、長期的なインフレを加速させると結論付けています。

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