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2026-03-18

UBS、金2割高を予想

UBS Forecasts 20% Gain for Gold in 2026 Despite Recent Sideways Trading [LINK]

【海外記事紹介】スイスの金融大手UBSが、直近の金市場の動きを踏まえ、2026年中に金価格が現在から20%上昇するとの予測を発表しました。マイク・マハリー氏が執筆したこの記事では、最近の金価格が1オンスあたり5000ドルから5200ドルの範囲で横ばいに推移している現状と、今後の強気な見通しの根拠が詳しく解説されています。

記事によると、年初の売り浴びせやイランでの軍事作戦開始といった地政学的な変動があったものの、金価格は一定の範囲内に留まっています。UBSのアナリストは、これが過去の紛争時と同様のパターンであると指摘しています。歴史的に金は、紛争直後こそ安全資産として買われますが、その後の価格動向は地政学リスクそのものよりも、金融政策などのファンダメンタルズに左右される傾向があります。例えば2022年のロシア・ウクライナ紛争時も、当初は15%上昇したものの、その後の米連邦準備制度による利上げを受けて価格は下落しました。

しかし、UBSは短期的な停滞を超えた先にある、金の力強い上昇を確信しています。年末までに価格は5900ドルから6200ドルに達すると予測しており、その背景には根強い投資需要があります。実際に2月には世界全体で26トンの金がETFに積み増され、保有量は過去最高の4171トンに達しました。中央銀行による継続的な購入や、アジアでの所得向上に伴う宝飾品需要の構造的な成長も、価格を下支えする要因となっています。

さらにUBSは、金が「通貨の減価」や「財政赤字の拡大」、「経済減速」といった金融リスクに対する有力なヘッジ手段であると強調しています。現在の米国政府は膨大な債務問題を抱えており、紛争が長期化すればさらなる財政赤字の拡大と、それを補うための通貨供給量の増加を招きます。これは必然的にインフレを引き起こすシナリオですが、歴史的に金はインフレと正の相関関係にあり、資産を守るためのポートフォリオの分散先として非常に有効です。

今後の金融政策についても、UBSは追加の利下げを予想しています。インフレ圧力の緩和や連邦準備制度内の鳩派的な人員構成の変化により、9月末までに合計0.5%の利下げが行われる可能性が高いとしています。ドル安や実質金利の低下は、金価格にとって追い風となります。このように、地政学的混乱がもたらす広範な経済的影響と緩和的なマクロ環境が、2026年の金市場をさらなる高みへと押し上げるとUBSは結論づけています。

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