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2026-03-18

ドルからゴールドへ

Schiff on Global Gambit: Inflation Will Define the Next Crisis | SchiffGold [LINK]

【海外記事紹介】経済評論家のピーター・シフ氏が、ポッドキャスト番組「グローバル・ギャンビット」に出演し、地政学リスクと経済危機の行方について語ったインタビューの内容をご紹介します。シフ氏は、イランでの紛争に伴う市場の反応や、深刻化するインフレの正体、そして住宅市場が直面している危機について自身の見解を詳しく述べています。

まず、シフ氏は紛争勃発直後の市場の動きは一時的なものであり、本質を見誤るべきではないと指摘しています。当初、安全資産としてドルが買われ、逆にそれまで最高値を更新し続けていた金価格が一時的に下落する場面がありました。しかし、金は1オンスあたり5000ドルの水準で踏みとどまっており、これが強力な下値支持線になると見ています。一方で株式市場の下落幅は現時点では限定的ですが、水面下ではより深刻なリスクが蓄積されていると分析しています。

シフ氏が最も懸念しているのは、現在進行形で強まっているインフレです。これは単に原油価格の上昇によるものではなく、より構造的な財政問題に起因しています。戦費の調達や停滞する経済の支え、さらには崩壊の危機に瀕している住宅市場の救済のために、政府は財政赤字を拡大させ、通貨の増刷を余儀なくされるためです。米国の住宅価格は過去最高水準の割高な状態にあり、全国的に少なくとも30%以上下落する可能性があるとシフ氏は予測しています。住宅は多額の負債の担保となっているため、この価格下落はそれ自体が大きな経済危機を引き起こす要因となります。

また、世界的な「脱ドル化」の動きについても言及しています。紛争による一時的なドル買いでその流れは停滞したものの、米国債から離脱する長期的な傾向はすぐに再開されると考えています。その際、ドルの代替手段として再び存在感を増すのが金です。各国が金を直接取引に用いるか、あるいは金に裏打ちされた新しい通貨を導入するかは別として、最終的には金が通貨に価値を与える役割を担うことになると述べています。

最後に、シフ氏は政治指導者の対応についても触れ、政府支出の削減や予算の均衡化といった、かつて掲げられた公約が果たされなかったことを批判的に振り返っています。本来行われるべきであった政府の縮小がなされなかったことで、現在の経済的な衝撃に対して米国は非常に脆弱な状態に置かれていると結論づけています。

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