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インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...

2026-03-17

破滅に瀕する文明

Is Another Stone Age in the Making? | Mises Institute [LINK]

【海外記事紹介】世界最強の軍事力を誇る米国が標的に対して包囲網を敷くとき、多くの人はその勝利を疑いません。しかし、現在の対イラン情勢を巡る米国の外交政策は、あまりに楽観的で危うい前提に立っています。この記事の著者は、トランプ大統領が孫子の兵法を理解し、脅しだけで敵を屈服させられると考えているのかもしれないとしつつも、実際に攻撃が開始された後の破滅的なシナリオに警鐘を鳴らしています。

米国が考慮すべき最大の懸念は、イランの背後にある大国の存在です。2025年にロシアとイランが締結したパートナーシップは、現在では中国をも含む3カ国の強固な協力枠組みへと発展しています。この合意は、軍事調整や外交戦略、経済協力において3カ国を一本化するものです。ウクライナで米国と代理戦争を続けてきたロシアや中国が、苦境に立たされたパートナーであるイランを支援する動機は十分にあります。統合参謀本部議長のダン・ケイン空軍大将も、空爆はあまりにリスクが高く、地域全体に報復の連鎖を招くと警告していますが、トランプ氏はこれを「フェイクニュース」として退けています。

著者は、ポール・クレイグ・ロバーツ氏の言葉を引用し、中東に対する米国民の認識が親イスラエル派のロビー活動によって歪められており、その無知が壊滅的な戦争を引き起こしかねないと指摘します。また、1821年にジョン・クインシー・アダムズが述べた「米国は破壊すべき怪物を求めて海外へ行くことはない」という演説を振り返り、現在の米国が自由の守護者から、支配と力を象徴する「帝国の王冠」を戴く世界的な独裁者へと変質してしまったことを嘆いています。

もし米国の攻撃に対してイランが反撃し、米国の軍艦や戦闘機が破壊されれば、事態は容易にエスカレートします。限定的な核攻撃すら選択肢に浮上する可能性があり、そうなれば2000発もの戦術核を保有するロシアや中国を巻き込んだ第三次世界大戦はもはや空想ではありません。ウクライナ情勢が不安定な中で、イスラエルの影響下にあるトランプ氏が突き進む道は、文明を石器時代へと逆戻りさせるような、人類にとって取り返しのつかない結末を招く危険性を孕んでいるのです。

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