War On Iran – Oil Prices Lag Supply Deficit – Arab’s Won’t Fight Iran – Khamenei Son Succeeds Father - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]
【海外記事紹介】中東情勢の緊迫化に伴い、世界のエネルギー供給網に深刻な事態が生じています。イラクをはじめ、クウェート、カタール、バーレーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビアといった産油国が、一部の油井を閉鎖しました。これは、ホルムズ海峡が実質的に封鎖状態にあることや、脆弱な生産設備がミサイルやドローンの標的になる懸念があるためです。石油価格は現在1バレル90ドル台後半で推移していますが、市場は供給不足の深刻さを十分に認識していません。需要を抑制するレベルまで達するには、150ドルを超える水準への上昇が必要になると見られます。仮に明日戦争が終わり、海峡が再開されたとしても、供給が正常化するには数週間を要します。一度閉鎖された油井は沈殿物による閉塞やバルブの故障が起きやすく、再稼働には膨大な修復作業が伴うからです。
特にカタールの液化天然ガス施設の停止は深刻な問題です。ガスから液体の製品を作る工程は極めて複雑で、一度装置を停止して製品を抜き取ると、金属構造が温度変化に耐えられず故障が発生しやすくなります。再稼働には少なくとも2ヶ月はかかり、世界の供給量の2割を占めるLPGが長期間失われることになります。
こうした中、湾岸諸国はアメリカが自国の領土を使用してイランを攻撃していることに不満を募らせています。クウェートなどの砂漠からはアメリカ軍が使用したミサイル容器が見つかり、サウジアラビアの領空も爆撃機への給油に使われました。しかし、湾岸諸国の当局者は、アメリカが主導する戦争に加わることには慎重です。カタールの元首相やアラブ首長国連邦の実業家は、アメリカが地域の平和ではなく、石油資源の支配や自国の利益のためにこの戦いを煽っていると指摘しています。彼らは、他国の利益のために自国民の命を犠牲にするつもりはないと明言しています。
一方で、アメリカはサウジアラビアから外交官を避難させ、給油機などの拠点を移動させています。これに対し、アメリカの政治家からは、共通の敵であるイランとの戦いに協力しないサウジアラビアを非難する声も上がっています。また、イラン国内では、殉職した最高指導者ハメネイ師の後継者として、息子のモジタバ氏が選出されました。この人事は、困難な状況下での体制の継続性と抵抗の意思を示すものと受け止められています。中東全域で緊張が続く中、エネルギー供給と地域政治の行方が注視されています。
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