Is America Winning or Losing the War with Iran?, by Ron Unz - The Unz Review [LINK]
【海外記事紹介】アメリカのジャーナリスト、ロン・アンズ氏は、トランプ政権によるイラン攻撃の現状を分析し、アメリカがかつてない軍事的・外交的な失敗に直面している可能性を指摘しています。アンズ氏はまず、今回の開戦の経緯が極めて不誠実なものであったと述べています。和平交渉を隠れ蓑にしてイランの指導部を一堂に集め、そこをイスラエルのミサイルで狙い撃ちにするという「指導部の斬首作戦」は、国際法を無視した奇襲であり、かつての真珠湾攻撃以上に不名誉な行為であると批判しています。
米主要メディアは当初、この攻撃による指導部の壊滅と、その後の爆撃によって完全な勝利が目前であるかのように報じました。しかし、軍事専門家たちの分析によれば、現実は全く異なります。アメリカはわずか数日の戦闘で、トマホーク巡航ミサイルなど貴重な精密誘導兵器を在庫の10%から20%も浪費してしまいました。これは数年分の生産量に匹敵し、自ら「一方的な武装解除」を行っているような状態です。一方、イランは反撃の手を緩めず、弾道ミサイルやドローンを用いて、中東地域にある米軍の戦略的レーダー網を次々と破壊しています。1基10億ドルもする希少なレーダーの約半分が失われ、米軍は事実上「盲目」にされていると伝えられています。
また、アンズ氏はマサチューセッツ工科大学のテッド・ポストル名誉教授らの意見を引き、米軍やイスラエルの防衛システムが、イランのミサイルに対してほとんど機能していないという衝撃的な事実を紹介しています。メディアが報じる「迎撃率90%」という数字は虚偽であり、実際には迎撃に失敗したミサイルが次々と着弾している様子がインターネット上の動画で確認できるといいます。さらに、イランによるホルムズ海峡の封鎖は、世界の石油・天然ガス供給に深刻な打撃を与え、原油価格の高騰を招くことで世界経済を破綻させる恐れがあります。
アンズ氏は、トランプ氏が「平和の候補者」として当選しながら、ベトナム戦争以来の泥沼の戦争を始めたことへの強い失望を隠しません。保守派の知識人からも「嫌悪すべき悪」との非難が上がっており、軍事的な出口を失ったトランプ政権が、絶望的な勝利を求めて核兵器の使用に走るのではないかという懸念も示されています。トランプ氏による今回の戦争は、アメリカの軍事的名誉を失墜させただけでなく、国家を災厄へと導く「史上最も愚かな選択」になるかもしれないと論じています。
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