Donald Trump’s War on Iran is Turning into a Debacle [LINK]
【海外記事紹介】ドナルド・トランプ大統領によるイランへの軍事行動は、当初の予測に反して深刻な行き詰まりを見せています。元情報分析官のラリー・ジョンソン氏は、今回の事態を「大失敗(デバクル)」と評し、その政治的・経済的・軍事的な誤算を厳しく指摘しています。トランプ政権は、2月末に敢行した首脳部への攻撃によってイラン国民が決起し、現体制が崩壊すると信じ込んでいました。しかし、統合参謀本部議長や国家情報会議(NIC)の警告を無視したこの決断は、最悪の結果を招いています。
経済面での最大の誤算は、イランによるホルムズ海峡の封鎖です。ペルシャ湾からの石油や天然ガス、肥料の供給が断たれたことで、世界経済に深刻な衝撃が走っています。米国はエネルギー自給が可能とされてきましたが、実際には国内のガソリン価格は1週間足らずで1ガロンあたり0.65ドルも急騰しました。この燃料コストの上昇は、輸送、航空、農業といったあらゆる産業を直撃し、消費者に転嫁されます。このまま封鎖が1ヶ月以上続けば、世界的なリセッション(景気後退)どころか、世界恐慌を招く恐れがあります。
軍事面においても、米国とイスラエルの連合軍はイランに大きな損害を与えたものの、イラン側の弾道ミサイルや巡航ミサイル、ドローンの戦力を無力化することには失敗しました。それどころか、イランは予想を上回る規模の反撃を開始しています。衛星画像や検証済み動画の分析によれば、クウェート、カタール、バーレーン、サウジアラビアなどにある少なくとも17の米軍関連施設が被害を受けています。これには第5艦隊司令部や主要な空軍基地、港湾施設が含まれており、米軍の作戦継続能力は著しく損なわれています。
トランプ大統領は事態の収拾を図るため、停戦や「段階的な勝利」を演出した撤退を模索し、イランとの対話を再開しようとしているとの報告もあります。しかし、イラン側はこれに応じる気配を見せず、米軍施設やイスラエルへの攻撃を続行する構えです。事前の国民的合意形成を欠いたまま踏み切ったこの戦争は、トランプ氏を政治的な孤立へと追い込み、世界を未曾有の経済危機にさらしています。
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