Trump Risks It All on Regime Change Abroad - The American Conservative [LINK]
【海外記事紹介】2016年当時は「体制転換(レジームチェンジ)を伴う戦争」への強い反対者として知られたトランプ大統領が、2026年現在、皮肉にも自らの政治的命運をかけた巨大な「体制転換の賭け」に出ている現状を分析した記事をご紹介します。
トランプ大統領は現在、ベネズエラとイランに対して軍事キャンペーンを展開しており、さらにキューバの共産政権打倒も視野に入れているとされています。もしこれら3カ国で親米政権への交代に成功すれば、歴史的な功績となり、2026年の中間選挙でも共和党が大きく躍進する可能性があります。しかし、現状の兆候は決して楽観できるものではありません。
ベネズエラでは、左派のマドゥロ大統領を排除したものの、後任のロドリゲス副大統領による体制は不安定で、さらなる強硬策を求める保守層からの圧力と、旧政権支持者による長期的な抵抗のリスクに挟まれています。また、イランでは政権中枢を狙った「斬首作戦」が失敗に終わり、神権政治への不満を持つ国民も、外国からの攻撃に対してはかえって団結を強める傾向にあります。
経済的な影響も深刻です。イランによるホルムズ海峡の通航妨害により、原油価格はすでに20%以上急騰しており、これが世界的な景気後退を招けば、トランプ政権にとって致命的な政治的打撃となるでしょう。さらに、過去の戦争とは異なり、今回の軍事介入は開始当初から国民の広範な支持を得られていないという異例の事態に直面しています。
著者は、トランプ大統領を「リアリズム(現実主義)と抑制」の信奉者だと見なしていた人々は甘かったと指摘します。第1期政権時からの軍備管理指針の破棄やウクライナへの武器供与、そして再選後のグリーンランド買収交渉や報復関税といった行動は、一貫して「攻撃的なナショナリズム」に基づいています。
もしこの「大博打」に勝てば、世界最大の原油埋蔵量を誇るベネズエラとイランを米国の影響下に置き、中東での覇権を奪還してロシアや中国に大打撃を与えることができます。しかし、こうした体制転換の試みは成功率の低い「穴馬(ロングショット)」への賭けのようなものであり、失敗した際のリスクはトランプ氏個人の政治生命のみならず、米国という国家の基盤をも揺るがしかねないと結論づけています。
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