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2026-04-20

2029年に迫る破局

“A Turning” Is Coming In 2029 - Porter & Co. [LINK]

【海外記事より】金融アナリストのポーター・スタンスベリー氏は、現在の株式市場の急騰を勝利の兆しではなく、むしろ最終的な破局への警告であると分析しています。同氏によれば、現在の株高の本質は世界的な信用膨張によるものであり、通貨価値のさらなる下落を恐れた投資家が優良株や金へとパニック的に資金を逃避させている結果に過ぎません。同氏は歴史的なサイクル論である「第四の節目(フォース・ターニング)」を引き合いに出し、2029年に現在の経済システムが決定的な終わりを迎えると予測しています。この理論では、歴史は約85年の周期で「高揚」「覚醒」「分解」「危機」という四つの段階を繰り返すとされており、現在は2008年の金融危機から始まった「危機」の最終局面に位置しているといいます。

スタンスベリー氏は、過去の経済データをこの歴史サイクルに重ね合わせることで、その正確性を強調しています。1946年から1964年の「高揚」期には、米ドルは金と結びつき、中産階級が拡大する安定した繁栄を享受しました。しかし、1971年の金本位制停止を境に始まった「覚醒」期から歯車が狂い始め、インフレが国民の貯蓄を破壊しました。その後、1984年からの「分解」期には資産価格こそ上昇しましたが、ドルの実質的な購買力は下落し続け、社会の土台は崩れていきました。そして2008年に始まった現在の「危機」の時代において、政府は際限のない通貨発行と借金によって、かろうじて破綻を先延ばしにしているに過ぎないというのが同氏の見解です。

実際に現在の米国の債務状況を見ると、連邦債務は40兆ドルに迫り、対国内総生産(GDP)比は120%を超えて第2次世界大戦直後の記録を塗り替えています。国債の利払いだけで年間1兆ドルを超え、国防費を上回る異常事態となっています。同氏は、これは単なる一時的な景気後退ではなく、金融システム全体の完全なリセットを必要とする「最終的な嵐」であると述べています。実質的な価値を持つ金で測った場合、米国の繁栄はすでに20年以上も右肩下がりの状態にあり、それが2029年に向けて底を打つことになると警鐘を鳴らしています。

投資家にとって、目先の株価の上昇は魅力的に映るかもしれませんが、その背景にあるのはイラン情勢を巡る戦費調達や、歯止めの利かない政府支出を賄うための通貨増刷です。スタンスベリー氏は、歴史のサイクルと膨大な債務データという二つの側面から、現在の繁栄がいかに脆いものであるかを説いています。2029年に訪れるとされるサイクルの終焉に向けて、これまでの常識が通用しない金融の再編が待ち受けている可能性を示唆し、読者に対して表面的な市場の動きに惑わされず、経済の底流にある深刻な歪みを直視するよう促して記事を締めくくっています。

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