Our Long Love Affair With Gold - WSJ [LINK]
【海外記事より】太古のエジプトから現代の投資家に至るまで、人類は常に金という貴金属に魅了されてきました。文明が滅び、通貨が変わり、市場が激しく変動しても、金はその価値を保ち続けています。2026年現在、世界的なインフレと地政学的な緊張の高まりを受け、金の価格はこれまでにない水準へと押し上げられています。2026年1月には1トロイオンスあたり5,300ドルを超え、わずか1年前のスポット価格から倍増するという驚くべき事態となりました。この現代のゴールドラッシュとも呼べる現象により、コストコやウォルマートには金地金を求める人々が列をなし、投資家は株式から金のETFへと資金を移しています。また、宝飾品を現金化するために引き出しの奥をかき回す人々も増えています。
金がこれほどまでに信頼される理由は、その5,000年に及ぶ歴史に裏打ちされた普遍性にあります。金は腐食せず、物理的に破壊されることもほとんどありません。これまで人類が掘り起こした金は、今も形を変えてこの世のどこかに存在し続けています。ある歴史家は、その輝きが水面のように人間の感覚を刺激し、本能的に不可欠な資源として認識させているのではないかと分析しています。かつて19世紀のアメリカで起きたゴールドラッシュは、幸運によって一夜にして富を築くというアメリカン・ドリームの象徴となりました。その後、大恐慌や戦時中といった不安な時代が訪れるたびに、人々は富を守るための安全資産として金にすがってきました。
現在の異常ともいえる金の熱狂に対し、経済学者の間では「未来が今より悪くなる」という賭けに出ているようなものだと、懸念を示す声もあります。実際に、高値で金を購入した後に価格が調整され、損失を出しているケースも報告されています。しかし、ある投資家は「投資がうまくいけば自分が賢くなったように感じるものだ」と語り、世界の情勢に合わせて金を売買することの魅力を説いています。アメリカ政府が1億4,700万オンスを超える金を保管しているフォートノックスの金庫のように、金は国家にとっても個人にとっても、最後の手札としての地位を揺るぎないものにしています。不透明な時代において、物理的に持ち運びが可能で世界中で価値が認められる金は、将来の安全を確保したいという人類共通の願いを映し出す鏡であり続けています。
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