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2026-04-03

「交渉中」の嘘

Are There, or Will There Be, US Negotiations with Iran? - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事より】トランプ大統領はイランの重要人物と交渉中であると述べていますが、元英国外交官のアリステア・クルーク氏は、これを事実に基づかない虚構であると断じています。過去のウクライナ紛争やガザでの停戦交渉においても、具体的な進展がないまま「交渉中」というナラティブ(物語)だけが先行するパターンが繰り返されてきました。今回もトランク氏の側近であるウィトコフ氏やクシュナー氏が15項目の和平案を作成し、イラン側が合意を熱望していると宣伝しましたが、イラン軍の広報官はこれを即座に拒絶しました。イラン側には、長年の米イスラエルによる湾岸地域の支配を打破し、自国の経済・軍事圏を確立するという独自の戦略的野心があり、現時点での妥協には全く関心を示していません。

この記事によれば、イランは数十年に及ぶ準備の結果、この紛争において優位な立場を築いています。世界の石油輸出の20%が通過するホルムズ海峡の実効支配を通じて、イランは原油価格や供給量を操作する手段を手に入れています。さらに、ヘリウムや肥料、食品、硫酸といった世界的なサプライチェーンも同海峡に依存しており、ここが閉鎖されれば世界経済に壊滅的な打撃を与えることになります。イラン側は、通過する船舶に対して人民元での支払いを要求するなど、米ドルの覇権を直接脅かすカードも切っています。米国の中間選挙を控えるトランプ氏にとって、ドル覇権の失墜や経済の混乱は致命的な弱点であり、イラン側はこの急所を的確に突いています。

一方で、イスラエルはイランの体制転換という当初の目標が困難であることを認め、戦略を転換しています。現在は、イランの石油輸出の拠点であるカーグ島を米軍が占領し、物理的に管理することを要求しています。しかし、これは米軍に多くの死傷者が出るリスクを伴う危険な賭けです。元CIA職員のラリー・ジョンソン氏は、米軍による島への介入が差し迫っている可能性を示唆していますが、それはイランによる機雷の敷設や地対艦ミサイル攻撃を招き、ホルムズ海峡の完全封鎖を招く結果になりかねないと警告しています。イラン側も「米軍が来るのを何年も待っていた」と挑発的な姿勢を崩しておらず、事態は出口の見えない極めて危険な局面へと向かっています。

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