Uncle Sam’s Balance Sheet Looks Like Bankruptcy [LINK]
【海外記事より】アメリカ政府の財務状況を、ある一般家庭の家計に置き換えて考えてみると、その深刻さが浮き彫りになります。年収およそ5万2000ドルの世帯が、毎年7万3000ドルを支出し、2万1000ドルの赤字を出し続けている状態です。さらに、この世帯には136万ドルもの負債や支払い約束がある一方で、資産はわずか6万ドルほどしかありません。これは2025会計年度の米国政府の財務諸表を、わかりやすく1億分の1の規模に縮小した数字です。執筆者のマイク・マハレイ氏は、もし米国政府が民間企業であれば、とっくに破産裁判所に駆け込んでいるレベルの債務超過に陥っていると指摘しています。
公式発表によれば、2025年度末時点で米国政府の総資産は約6兆ドルに対し、負債総額は47兆ドルを超えています。資産1ドルに対して約7.9ドルの負債を抱えている計算です。2025年度だけで財務状況は2兆ドル以上悪化し、純資産はマイナス41兆ドルに達しました。ここには社会保障やメディケアの将来的な不足分は含まれていません。問題の本質は税収不足ではなく、制御不能な支出にあります。富裕層への課税を強化したとしても、その税収は政府支出のわずか数週間分を賄う程度にしかならず、現在進行中の紛争による軍事費の増大がさらなる追い打ちをかけています。
債務負担の増大は、中央銀行である連邦準備制度(FRB)の政策にも歪みをもたらしています。利息支払い費用は年間1.2兆ドルに達し、すでに国防費やメディケアを抜いて、社会保障に次ぐ第2の支出項目となりました。金利が高止まりすれば利払い負担が経済を圧迫するため、インフレが続いていてもFRBは利下げを余儀なくされる可能性があります。こうした財政の無責任さは、世界的な「脱ドル化」を加速させる要因にもなっています。かつては安全な避難先とされた米国債ですが、40兆ドル近い借金を抱える政府への融資に、以前ほど魅力を感じない投資家が増えており、ドルの購買力低下という形で国民にそのコストが転嫁されています。
こうした状況下で、マハレイ氏は「本物のお金」である金や銀による資産防衛の重要性を説いています。金の供給量は極めて限定的で、人類の歴史でこれまでに採掘された全ての金を集めても、オリンピックサイズのプール4杯半に収まる程度しかありません。供給が安定している一方で、伝統的な運用に貴金属を組み入れる動きが強まれば、需要が急増して価格に大きな上昇圧力がかかることが予想されます。債務が膨らみ、通貨の価値が構造的に下がり続ける現代において、希少性の高い実物資産を保有することは、長期的な購買力を維持するための不可欠な手段であると締めくくっています。
0 件のコメント:
コメントを投稿