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2026-04-14

海峡「逆封鎖」の愚

Blockading The Blockade? - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事より】元米連邦下院議員のロン・ポール氏は、トランプ大統領がイランとの戦争を終結させる絶好の機会を逃し、事態をさらに悪化させていると批判しています。パキスタン政府の仲介により、2週間の停戦と高官級の交渉が実現しましたが、米国側がイランに対してウラン濃縮施設の廃棄など極端な要求を繰り返したことで、協議は決裂しました。ポール氏によれば、この停戦は結果として、米国とイスラエルが軍備を再編し、補充するための時間稼ぎに利用された可能性が高いとのことです。交渉失敗を受けてトランプ大統領は対決姿勢を強め、イランによるホルムズ海峡の封鎖に対抗し、米国自らが同海峡を「逆封鎖」すると宣言しました。

この新たな方針によれば、米軍はイランの港を出入りする全ての船舶を臨検し、押収するリスクを冒すことになります。すでにホルムズ海峡の通行制限によって原油価格や肥料価格は急騰しており、米国内のインフレ加速と世界市場の混乱を招いています。ポール氏は、こうした状況下で米国がさらなる封鎖を強行することは火に油を注ぐ行為に等しく、世界経済に壊滅的な打撃を与える恐れがあると指摘しています。さらに、イエメンのフーシ派がこの動きに反応して紅海を閉鎖すれば、世界的な経済大恐慌に発展する危険性すらあると警鐘を鳴らしています。

トランプ政権の強硬な姿勢とは裏腹に、国際社会の足並みは揃っていません。欧州や日本、韓国などは米国の軍事行動に加わるのではなく、独自にテヘラン側と交渉し、通行料を支払うことで事態を回避する道を選んでいます。また、ホルムズ海峡の通行料が中国の人民元で支払われるようになるなど、石油取引におけるドルの優位性、いわゆるペトロダラー体制も揺らぎ始めています。米国の世界的な覇権がリアルタイムで挑戦を受ける中、大統領は外交的な解決策から遠ざかり、中東への軍備増強を急いでいます。ポール氏は、議会が沈黙を守る中で中国が米国に警告を発するなど、大規模な軍事的衝突の懸念がかつてないほど高まっている現状を危惧しています。

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