Why U.S. Energy Stocks and Gold Could Win Big - USFunds [LINK]
【海外記事より】中東での紛争勃発から数週間が経過し、経済への影響がより鮮明になってきました。投資家の間では、パニック売りを避けるべきだという助言がある一方で、この紛争が当初の予想よりも長期化し、深刻なエネルギー危機を引き起こしているという現実にも注目が集まっています。現在、世界の石油市場では二極化が進んでいます。米国の指標であるWTI原油先物は1バレル100ドルを超えていますが、中東のオマーン原油は一時173ドルの最高値を記録し、米国との価格差が70ドル以上に拡大しました。これは、広く知られている米国の指標価格が、中東で起きている深刻な供給不足の実態を十分に反映していない可能性を示唆しています。
ホルムズ海峡の封鎖が長引けば、米国内の在庫も減少し、いずれ価格は上昇せざるを得ません。しかし、米国は過去のエネルギーショック時と比べて、非常に有利な立場にあります。国内の産油量は日量1400万バレルに迫る勢いであり、国際エネルギー機関(IEA)による備蓄放出も行われています。米国の経済成長率は2.5%程度を維持できるとの予測もあり、過去の統計を見ても、戦争やエネルギー危機などの外部ショック後、S&P500指数は1年間で平均8.4%上昇しています。ただし、一般家庭への負担は無視できません。ガソリン価格の上昇により、1世帯あたりの年間支出は約740ドル増加すると試算されており、これは減税による恩恵を打ち消す規模です。
一方、ヨーロッパの状況はより深刻です。ロシア産ガスへの依存を脱却した後、カタールからの液化天然ガス(LNG)に頼ってきましたが、中東情勢の悪化によりその供給路が脅かされています。イランによる攻撃でカタールの輸出能力が17%失われ、その復旧には3年から5年かかると見られています。ヨーロッパの天然ガス貯蔵量は5年ぶりの低水準にあり、エネルギー価格の高騰が欧州経済をリセッションへと追い込むリスクが高まっています。市場では、利下げが予想されていた欧州中央銀行が、逆に利上げに踏み切るとの観測も出始めています。
このような状況下で、投資の機会は二つの分野に集約されると考えられています。一つは米国のエネルギー生産者です。原油価格の上昇は国内メーカーに巨大な収益をもたらし、セクター全体が過去最高値を更新しています。もう一つは金です。足元では米ドルの強さや金利上昇の影響で価格が調整していますが、長期的な視点では魅力が増しています。巨額の軍事支出に伴う国家債務の増大や、数年にわたるエネルギー危機、そしてスタグフレーションのリスクといった条件は、歴史的に金の価値を支えてきました。エネルギー株と金を保有し、規律を維持する投資家こそが、この危機を乗り越えた際に最も有利な立場に立てるという見解が示されています。
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