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2026-04-01

金は一体どれほど存在するのか?

Just How Much Gold Is There? [LINK]

【海外記事より】マイク・マハリー氏が執筆した記事によれば、金の価値を支える大きな要因の一つはその希少性にあります。では、実際に世界にはどれほどの金が存在するのでしょうか。貴金属調査機関のメタルズ・フォーカス社の推計によると、現在までに地上に掘り出された金の総量は21万9890トンに上ります。この数字だけを聞くと膨大な量に思えるかもしれませんが、すべての金を溶かして一つの立方体にまとめたと仮定すると、その一辺の長さはわずか22メートルほどにしかなりません。視覚的に表現するならば、世界中のすべての金は、オリンピックサイズのプール約4.5個分の中に収まってしまう程度の量なのです。この限られた現存量が、金という資産の希少性を象徴しています。

地下に眠る資源についても、興味深いデータが示されています。メタルズ・フォーカス社は、2025年現在の条件下で経済的に採掘可能な金原単位、いわゆる埋蔵量を5万4770トンと見積もっています。一方で、現在の経済状況下では採掘が困難なものの、地質学的に存在が確認されている金は、さらに7万7340トンあるとされています。ワールド・ゴールド・カウンシルによれば、地下の埋蔵量推計は、継続的に採掘が行われているにもかかわらず、過去数十年にわたって安定した水準を維持しています。これは、新たな金の発見のペースが、毎年の採掘量とほぼ一致していることを意味しています。

埋蔵量が安定している背景には、主に3つの理由があります。第一に、金の価格が上昇することで、かつては採算が合わなかった低品位の鉱床が経済的に実行可能な「埋蔵量」へと格上げされるためです。第二に、発見のペースは緩やかになっているものの、依然として新しい鉱床が見つかっていることです。第三に、既存の鉱山の周辺で、補完的な小規模鉱床の探索が進められていることが挙げられます。昨年の金産出量は前年比1%増の3672トンと過去最高を記録しましたが、近年の産出量は概ね横ばいの状態が続いています。一方で、2025年の金需要も過去最高の5000トンを超えており、採掘だけでなくリサイクルによる供給が市場を支えているのが実情です。

将来的に金の産出が限界を迎える「ピーク・ゴールド」という説がありますが、記事では、すぐにそれが起こる可能性は低いと分析しています。現在の生産ペースではあと15年分しか埋蔵量がないという見方もありますが、これは新規発見のペースを考慮していません。今後、技術革新によって採掘困難な鉱床の活用が進み、より高度な探査方法が確立されることで、利用可能な供給量は維持される見通しです。ただし、環境への配慮や地政学的な不安定さから、新しいプロジェクトの開発期間は長期化しており、コストも上昇しています。結論として、安価で容易に採掘できる金は減少していますが、技術の進歩と適切な価格水準があれば、かつては不可能だった場所からの供給も可能になり、産出量は当面の間、高原状態を維持すると予測されています。

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