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2026-04-16

危うい出口戦略

Is Donald Trump Trying to Create a Nuclear Narrative as his Escape ramp from the War with Iran? - The Ron Paul Institute for Peace & Prosperity [LINK]

【海外記事より】元CIA分析官のラリー・ジョンソン氏は、トランプ大統領が対イラン戦争から撤退するために、特定の「ナラティブ(物語)」を構築しようとしている可能性を指摘しています。現在、トランプ政権とその周辺メディアは、アメリカがイランの軍事能力を壊滅させ、核プログラムを粉砕し、経済を破綻させたという情報を流布していますが、ジョンソン氏はこれらを事実に基づかない「プロパガンダ」であると分析しています。トランプ氏がこうした主張を繰り返す真の意図は、自らの支持率低下やMAGA層からの批判を背景に、勝利を宣言して戦争を終わらせるための「出口戦略」にあるのではないかという見方です。

最近の報道によると、トランプ氏は対イラン戦争が「終結に近づいている」と述べ、その正当性を「イランの核武装を阻止するためだった」という一点に集約し始めています。かつて語られていた「体制転換」などの目的は影を潜め、焦点は核問題へと移っています。ダニー・デイビス退役陸軍中佐が提唱する説によれば、トランプ氏は停戦期間が終了した直後に大規模な空爆を行い、その直後に「敵の軍事拠点と核施設は完全に破壊された」と勝利宣言をして、そのまま撤退を図るというシナリオが推測されています。

一方で、アメリカ政府側はホルムズ海峡外側での海上封鎖が劇的な成果を上げ、イラン経済を屈服させつつあるという主張を展開しています。封鎖によってイランの通貨は暴落し、ハイパーインフレに直面しており、抵抗を続けることは経済的に不可能であるという分析がホワイトハウス内で支持されているようです。しかし、ジョンソン氏はこの封鎖の効果についても、特に中国向けの船舶などを阻止しようとすれば、さらなる大規模な戦争に発展する危険性をはらんだ、非常に危ういものであると批判的に見ています。

今後の焦点は、4月20日に期限を迎える停戦期間後の動向です。イラン側には交渉再開の具体的な兆候は見られず、レバノンのヒズボラを巡る問題など、イスラエルとの関係も複雑に絡み合っています。トランプ氏が実際に「核プログラムの消滅」を大義名分として一方的に勝利を宣言し、撤退を強行するのか、あるいは再び軍事的な緊張が高まるのか。石油市場は戦争の終結を予測して動いていますが、筆者はそれを楽観的すぎると見ており、トランプ氏が次にどのような行動に出るかが最大の不確定要素であると結んでいます。

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