Don’t Be a Precious Metals Fool [LINK]
【海外記事より】本日は4月1日、エイプリルフールです。スチュアート・エングラート氏は、この日にちなんで「金や銀を保有することがいかに愚かであるか」という10の理由を皮切りに、現在の世界経済が直面している状況を逆説的に描き出しています。まず第一に、世界が抱えるあらゆる経済問題や、過剰な通貨発行、インフレ、そして記録的な債務問題は、もはや永久に解決されたと考えるならば、貴金属を持つ必要はありません。また、世界中の債権者が法外な利息を不道徳であると認め、政府や企業、家計にわたる総額348兆ドルの債務をすべて免除する「徳政令」を宣言し、経済的なユートピアが到来すると信じるのであれば、金は不要になるでしょう。
さらに、債務が消滅したことで各国政府が赤字支出や借入を停止し、国民に対して数十年にわたる所得税の免除を発表するとしたらどうでしょうか。将来への不安がなくなり、人々が富に浸る生活を送れるのであれば、資産を守るための金は過去の遺物となります。加えて、莫大な戦費がかかり予算赤字の要因となる戦争や武力紛争が世界中で禁止され、経済制裁や貿易制限も撤廃されると仮定します。自由企業が支配し、博愛と慎重さが浪費や戦争利得を上回る「平和の配当」が支配する世界では、金の価値は今ほど重視されないかもしれません。こうした状況下では、インフレも抑制され、連邦準備制度や中央銀行はその存在意義を失って解体されることになります。資産バブルを抑えるための利上げも不要になり、寄生的な金融機関は姿を消すという理屈です。
インフレが制圧され、すべての予算が均衡すれば、法定通貨の価値は上昇します。そうなれば、各国の中央銀行は保有する合計3万7000トンの金準備を、無価値な地金として歴史博物館などに寄贈し、数千年の通貨の歴史を放棄することになるでしょう。通貨の減価がなくなれば、経済的な保険として貴金属を保有することは無意味になります。金や銀は恐竜の骨やフィルムカメラのように時代遅れのものとなり、コインはカジノのトークンに、地金のバーはドアストッパーや文鎮として再利用されることになります。さらには、インドの女性たちが金の宝飾品の代わりにバービー人形を集め始めたり、アメリカの新婚夫婦が環境への配慮からプラスチック製の指輪を交換したりするような変化が起きるかもしれません。
最後に、宇宙人が中国の科学者に「愚者の黄金」と呼ばれる黄鉄鉱を本物の金に変える方法を教え、消費者の需要が激減するという空想のような話まで挙げられています。エングラート氏は、もしこれらのような「ナンセンスな話」を4月1日の今日、あるいはそれ以外の日に本気で信じてしまうほど世間知らずであるならば、金や銀を保有しないという選択もまた、同様に愚かなことであるかもしれないと結んでいます。この記事は、逆説的な表現を用いることで、現実の世界が抱える根深い債務問題やインフレの懸念、そしてそれに対する備えとしての貴金属の役割を、皮肉を込めて浮き彫りにしています。
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