Mainstream Economists vs. Gold: Who Is Winning the Fight? [LINK]
【海外記事より】主流派経済学者と金の長年にわたる対立において、現在は金が勝利を収めつつあるようです。ブルームバーグのコラムニストであるアーロン・ブラウン氏は、経済学者と金との「戦争」の歴史を振り返り、最新の情勢を分析しています。この対立の口火を切ったのは、1923年に金を「野蛮な遺物」と呼んだジョン・メイナード・ケインズでした。彼は金本位制を時代遅れのものとし、これからは経済の専門家が管理する法定通貨が主流になると信じていました。政府にとって、発行量を金の保有量に縛られる金本位制は、戦費や社会福祉のための支出を制限する邪魔な存在だったため、この理論は歓迎されました。
1930年代、フランクリン・ルーズベルト大統領は支出拡大のため、個人の金保有を事実上禁止し、政府が金を回収してドルの価値を大幅に切り下げました。1944年のブレトンウッズ体制では、各国通貨をドルに固定し、ドルを金と結びつけましたが、金は象徴的な地位に格下げされました。しかし、1960年代に米国がベトナム戦争などで支出を増やすと、ドルの価値が低下し、各国がドルを金に交換し始めたため、米国の金準備が底をつく懸念が生じました。これを受けて1971年、ニクソン大統領は金とドルの交換を停止し、管理通貨制度へと完全に移行しました。当時の経済学者の多くはこの決定を支持しましたが、その後の10年で金の価格は35ドルから850ドルへと急騰し、投資家は現金の価値を大きく失うことになりました。
その後、1980年代のインフレ抑制により経済学者の管理する通貨への信頼が一時的に回復したものの、2008年の金融危機で再び揺らぎました。そして現在、ブラウン氏は「現代において最も重要な局面」が訪れていると指摘します。そのきっかけはインフレではなく、ドル建て資産が本当に安全かという根本的な問いです。ロシアのウクライナ侵攻後、西側諸国がロシアを国際的な決済システムから排除したことで、中立的な立場の中央銀行は、ドルやユーロによる資産が没収されるリスクを認識しました。他国の政策や制裁によって凍結されず、ハッキングもされず、政府を信頼する必要のない唯一の予備資産として、金が再評価されています。
実際に2025年の各国中央銀行による金準備の拡大は、史上4番目の規模を記録しました。2022年には過去最高の購入量を記録しており、昨年末には、各国の準備資産に占める金の割合が1996年以来初めて米国債を上回りました。これは、主流派経済学者が築き上げたシステムに対する「不信任投票」を意味しています。かつての金高騰は個人投資家やインフレ懸念が主導していましたが、現在の動きは国家機関による戦略的な選択です。ケインズは金の役割を軽視しましたが、流動性と中立性を備え、政治的リスクから自由な金の代替品を見つけることがいかに困難であるかを過小評価していました。5000年の歴史を持つ金と、数百年の歴史しかない経済学者の理論との戦いは、現在、金が優勢となっているようです。
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