Silver Market Expected to Run Sixth Straight Supply Deficit This Year [LINK]
【海外記事紹介】銀(シルバー)市場が2026年も、6年連続となる歴史的な供給不足に直面する見通しです。シルバー・インスティテュートの最新データによれば、昨年の需要は供給を約9,500万オンス上回り、過去5年間の累積不足量は、実質的に鉱山生産の丸1年分に相当する8億オンスを超えました。2026年も約6,700万オンスの不足が予測されており、市場には「物理的に銀が足りない」という極めてタイトな状況が続いています。
需要の構造を詳しく見ると、興味深い変化が起きています。価格が高騰したことで、太陽光発電パネル向けなどの産業需要や宝飾品需要は、代替素材への切り替えが進み、数パーセント減少すると見られています。しかし、その減少分を補って余りあるのが、爆発的な投資需要です。特に欧米の投資家が、不安定な地政学リスクや米ドルの先行きの不透明感、さらには米連邦準備制度(FRB)の独立性への懸念から、銀を「安全な避難先」として再び買い求めています。インドでも投資意欲は依然として旺盛で、こうした現物投資の増加が、市場全体の需給をさらに引き締めています。
一方で、供給側は限界に達しつつあります。鉱山生産やリサイクルは10年ぶりの高水準となる10億5,000万オンスに達する見込みですが、それでも旺盛な需要を賄うには不十分です。銀の多くは銅や鉛の副産物として生産されるため、銀価格が上がったからといってすぐに増産できるわけではありません。そのため、不足分は市場の在庫を取り崩すことで補われており、それがさらなる価格上昇の圧力となっています。シルバー・インスティテュートは、最近の価格調整を経てもなお、銀の強気相場を支える要因は強固に維持されていると分析しています。金(ゴールド)の上昇に伴い、銀もまた、単なる工業用金属を超えた「戦略的資産」としての存在感を強めています。
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