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2026-02-11

米財政、新たな危険水域に

US Government Adds $481B in Debt in 3 months | SchiffGold [LINK]

【海外記事紹介】アメリカの財政状況が、もはや「持続不可能」という言葉すら生ぬるいほどの、壊滅的な「列車事故」に向かっているという警告記事をご紹介します。2026年に入り、米政府の債務問題は新たな危険水域に突入しました。2025年1月に債務上限に達して以降、一時的に借り入れが制限されていましたが、制限解除後のわずか7カ月間で約2兆2800億ドルもの巨額資金が市場から吸い上げられました。現在、年間2兆ドル以上のペースで借金が増え続けることが「新しい常識」となっており、このままでは4年ごとに10兆ドルの負債が積み上がっていく計算です。

さらに深刻なのは、借金の「質」の悪化です。債務の平均満期は5.8年まで短縮しており、これは政府がより頻繁に借金を借り換え(ロールオーバー)しなければならないことを意味します。特に2026年には、前年より6000億ドルも多い債務の借り換えが控えており、市場の消化能力が追いつかなくなるリスクを孕んでいます。そして、ついに恐れていた事態が現実となりました。政府が支払う利息負担だけで、年間1兆ドルという途方もない大台を突破したのです。これはもはや、2021年頃まで語られていた「負担可能な債務」という概念を完全に置き去りにし、国家財政から現金が激しく流出し続けている異常事態です。

市場では、トランプ大統領に指名された次期FRB(連邦準備理事会)議長のケビン・ウォーシュ氏の手腕に注目が集まっています。彼は短期金利を引き下げる一方で、FRBの保有資産を圧縮して長期金利への抑制を外す「イールドカーブの急勾配化」を容認する姿勢を見せています。しかし、債務が中長期の国債に集中している現状では、この政策は将来の利息支払いをさらに膨らませる「諸刃の剣」となります。

この記事は、現在の財政状況を「数十年間にわたって時を刻んできた時限爆弾がついに爆発した」と表現しています。金や銀の価格高騰は、この財政破綻への不安心理を如実に反映しています。最終的に、FRBは再び長期国債を買い支える量的緩和(QE)に手を染めざるを得なくなり、それが米ドルの信頼をさらに失墜させるという、出口のない悪循環が予見されています。米国債を世界で最も保有する私たち日本人にとっても、対岸の火事では済まされない、極めて切迫した報告と言えるでしょう。

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