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2026-02-11

テック依存の落とし穴

One Glitch Away From Chaos (It’s scary how fragile the human existence is) – Preppgroup [LINK]

【海外記事紹介】月曜日の朝、アラームが鳴らず、スマートスピーカーは沈黙し、銀行アプリも開かない。そんな光景から始まるこの記事は、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)で発生した大規模なシステム障害を切り口に、私たちの日常生活がいかに危うい基盤の上に成り立っているかを鋭く告発しています。世界中のクラウド市場の約3割を支配するアマゾンの一拠点でのトラブルが、SNSや動画サイトだけでなく、航空機のチェックイン、銀行決済、さらには自宅のスマートロックや防犯カメラまでを麻痺させました。著者は、これを単なる「一時的な不具合」ではなく、テクノロジーに依存しすぎた現代社会への深刻な警告であると捉えています。

現在、インターネットのインフラの約7割を、アマゾン、グーグル、マイクロソフトのわずか3社が支配しています。私たちは「クラウド」という言葉を、データがどこか魔法のような安全な場所に保管されているかのように捉えがちですが、実態は「他人の倉庫にあるコンピュータ」に過ぎません。その倉庫が闇に包まれれば、私たちの生活も同時に停止します。支払いやドアの解錠といった日常の基本的な動作までもが、一企業のミス一つで左右される現状は、進歩という名の「依存」に他なりません。著者は、デジタル化が進むほど、私たちは「所有」を失い、企業の「許可」を得て生活している状態に陥っていると指摘します。

さらに恐ろしいのは、これが「事故」ではなく「意図的」に引き起こされる可能性です。中央銀行デジタル通貨(CBDC)などが導入され、完全なキャッシュレス社会になった時、システムを遮断されることは、社会的な死を意味します。著者は、今回のような障害を、将来起こりうる組織的なサイバー攻撃や管理社会による強制停止の「リハーサル」だと警告しています。デジタルという「鎖」が断ち切られたとき、社会はパニックと混乱に陥るでしょう。

こうした危機を前に、著者は「インターネットが存在しないかのように備える」ことを提唱しています。手元に現金を残し、オフラインでも動く機器を使い、重要な情報は紙に印刷して保管すること。そして、システムが機能しなくなったときでも助け合える地域のネットワークを築くこと。利便性の裏側に潜む脆弱性を直視し、システムが「一時的」ではなく「永久」に停止する前に、自立した生活基盤を整えるべきだというメッセージは、デジタル化を急ぐ私たち日本人にこそ重く響くはずです。

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