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2026-02-12

金需要、技術・産業向け堅調

Demand for Gold in Tech and Industry Was Steady in 2025 [LINK]

【海外記事紹介】「金は穴から掘り出されて別の穴に埋め直されるだけの、使い道のない石ころだ」という批判を耳にすることがありますが、それは大きな誤解です。2025年の金需要に関する最新データによれば、技術・産業分野での金需要は年間約223トンに達し、私たちの文明を支える不可欠な素材としての地位を改めて示しました。特に注目すべきは、急速に進化するAI(人工知能)分野です。金は銀と違って腐食せず、極めて高い導電性と加工性を持つため、AIを支える高速演算装置や接続素材において、代替不可能な役割を果たしています。

AIブームは、電子機器セクター全体に大きな変化をもたらしました。AI関連の製造需要が優先されたことで、一部の電子部品では価格高騰や供給不足といった「クラウドアウト(追い出し)」現象が発生しました。一方で、東アジア市場、特に日本を含むAIサプライチェーンが強固な地域では、電子機器向けの金需要は非常に堅調でした。また、次世代技術として期待される低軌道衛星通信の基板や、電気自動車(EV)、さらにはウェアラブル端末のセンサー技術など、最先端の「化合物半導体」分野でも金の採用が加速しています。これらは、従来の消費財市場の変動に左右されない、新しい技術主導の成長フェーズに入ったことを意味しています。

金の有用性はハイテク産業に留まりません。医療分野では、その安定性と光学特性を活かし、マラリアやHIVなどの迅速診断テストの核心部分に金ナノ粒子が使用されています。さらに研究段階では、金とチタンのナノワイヤーを用いて失明したマウスの視力を部分的に回復させるという驚くべき実験も行われており、命を救うための貴金属としての価値も高まっています。もちろん、宝飾品としての根強い人気も健在で、昨年の世界全体の金需要は史上初めて5,000トンを超える歴史的な記録を樹立しました。

投資家ウォーレン・バフェット氏はかつて金の有用性を否定しましたが、実際には金はその希少性と物理的特性ゆえに、世界で最も「役に立つ」金属の一つです。価格が高騰しているため、企業は使用量を抑える研究を続けていますが、それでも金が選ばれ続けるのは、それに代わる素材が存在しないからです。金は単なる資産としての「お金」であるだけでなく、私たちの未来のテクノロジーを動かす「万能の素材」なのです。

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