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2026-02-08

金高騰は経済政策への警告

Schiff on The Competent Investor: Even Greenspan Agrees with Me | SchiffGold [LINK]

【海外記事紹介】アメリカの経済論客ピーター・シフ氏がポッドキャスト番組に出演し、昨今の貴金属市場の乱高下と、通貨の本質について鋭い分析を披露しました。彼の主張によれば、先週起きた金と銀の急落は、決して市場の自然な動きではなく、ドルや連邦準備制度(Fed)に対する不信感の火を消そうとする、政治的な意図が絡んだ「組織的な売り崩し」だったというのです。

シフ氏は、金や銀の価格上昇は、現政権と中央銀行に対する「不信任投票」のようなものだと指摘します。ドル危機や政府債務の危機が迫っているという警告信号を、当局がもみ消そうとした可能性があると見ています。しかし、彼はこうした市場操作によって一時的に価格が抑えられたとしても、ドルの崩壊という根本的な流れは変わらないと断言しています。

興味深いのは、かつてFedの議長を務めたアラン・グリーンスパン氏のエピソードです。意外に思われるかもしれませんが、現代的な中央銀行の象徴のようなグリーンスパン氏でさえ、実は「金価格」を政策決定の最も重要な指標にしていたというのです。金が上がれば通貨供給が過剰であり、下がれば引き締まりすぎている。つまり、金は市場の「気圧計」であり、事実上の金本位制に近い運用を彼は行っていたのだとシフ氏は指摘します。この警告信号を無視して崖っぷちまで進み続ける今の政策がいかに危険か、彼は強く訴えています。

また、シフ氏は暗号資産(仮想通貨)についても厳しい見解を述べています。特にビットコインを大量保有するマイクロストラテジー社のマイケル・セイラー氏を例に挙げ、彼の利益は「紙の上」の数字に過ぎないと指摘します。もし彼が実際に売却しようとすれば価格は暴落し、巨額の損失が出る。今の価格が維持されているのは、彼自身が買い支えを続けているからに過ぎず、その戦略には限界があると警告しています。

投資家の多くが金鉱株を過小評価している点についても、シフ氏は「彼らは金価格の上昇を一時的なバブルだと思い込んでいる」と述べています。しかし、もし高値が新しい常識(ニューノーマル)となり、さらに上昇を続けるのであれば、現在の株価はあまりに割安です。

ドルが他国の通貨に対しても本格的に下落し始める「次のドミノ」が倒れる前に、本物の資産である金に目を向けるべきだ。確信に満ちたシフ氏の言葉は、崖から落ちる前に警告に耳を貸すべきだという、私たちへの最後通牒のようにも響きます。

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