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「反インフレ経済勉強会」開講のお知らせ
インフレは税の一種です。しかも普通の税よりも悪質な税です。ところが、この事実はよく理解されていません。それどころか、多少のインフレはむしろ良いことだという嘘が、現在主流の国家主義的な、誤った経済学(ケインズ経済学)や、そこから派生した極端な説 (MMT=現代貨幣理論など) によっ...
2020-11-14
政府の起源は戦争(スペンサー)
2020-11-02
憎しみの宗教(スペンサー)
英社会学者スペンサーによれば、暴力に基づく軍事型社会は平和な取引に基づく産業型社会へと移行する。古い支配層は権力を手放すまいとして、外国人に対する「憎しみの宗教」を人々に吹き込む。それによって大規模な軍隊を正当化し、経済の主要部分への支配を続けようとする。
英社会学者ハーバート・スペンサーによれば、人の習慣とは人間の計画的な設計の結果ではなく、たいていは非常に長い時間をかけて、しだいに、そして自然に進化するものである。
英社会学者スペンサーは経済学者ハイエクより百年早く、自生的秩序という考えに基づき、社会理論の多くを築いた。スペンサーによれば、社会は成長するのであり、製造されるのではない。
英社会学者スペンサーによれば、人々は民間企業と政府の能力をあべこべに評価している。民間企業は農業、工業、商業の隆盛をもたらした。だから民間企業を信頼しない。一方、政府は司法がお粗末、国防は無駄遣いで不効率、資産を管理すれば赤字。だから政府を信頼する。
2020-10-24
選挙が奪う自由(スペンサー)
英社会学者スペンサーは1882年、米国の民主主義について尋ねられ、こう答えた。米国民は選挙中、政党のボスたちに操られている。米国の主権者であるはずの国民は、まるで幕府の操り人形だった日本の天皇のように、人形遣いの思うままに動き話す人形へと急速に変わりつつある。
英社会学者スペンサーは、本来の意味での権利(生命・自由・財産の権利など)と政治的権利(選挙権など)を区別した。後者は前者を達成するための手段にすぎない。問題は普通選挙が権利の保護にとって最善の手段になるかどうかだ。否。むしろ選挙は人々を国家に縛り付ける。
英哲学者スペンサーいわく、社会・経済の構造は自然に進化する。それをもたらすのは、私的な目的を追求する人々の自発的な協力である。これは政治家が創造しようとする、人為的に製造された秩序とは対照的である。人為的な秩序はたいてい、大きな成功を収めることはできない。
英社会学者スペンサーによれば、法律や政治によって社会がより幸福になると国民が信じ続ける限り、自由の将来は明るくない。
Herbert Spencer on the prospects for liberty (1882) - Online Library of Liberty
2020-10-14
軍事型社会と産業型社会(スペンサー)
スペンサーの国家社会学の核心は、「軍事型社会」と「産業型社会」の区別である。軍事型社会は暴力に基づき、産業型社会は平和な経済活動に基づく。この区別はセイ、バスティアら古典的自由主義者に共通するほか、ミーゼスらのオーストリア学派経済学でも重要な役割を果たす。
英社会学者スペンサーによれば、平和な取引に基づく産業型社会では、国家による行政は存在しないか極度に分権化される。一方、暴力に基づく軍事型社会では、国家による義務教育、国家が設立する教会、国家による広範な産業規制などが特徴となる。これは19世期末の現実だった。
社会学者スペンサーは、「公共善」のために立法すると言う政治家をこう批判する。公共善とは性格が不確かで、意見に左右される。これまであらゆる法律は、本当に公共の利益のためか、党派の利益拡大のためかはともかく、公共善の促進のためと称して成立してきたのではないか。
社会学者スペンサーによれば、人は自発的に法の保護を離脱し、国家を無視できる。国家による保護を放棄し、その対価の支払いを拒否できる。それで他人の自由を侵すことはない。市民権には納税が伴うと言って、国家という政治組織にとどまるよう強制するのは、道徳律に反する。
2020-10-10
政党の目的(モリナリ)
仏経済学者モリナリは、政党を軍隊にたとえる。その唯一の目的は政権を取り、支持者に仕事と特権を分け与えることだ。犠牲を払うのはすべて納税者である。政治家は自分の個人的で短期の利益が、国民全体の長期の利益と調和するかどうか考えるどころではない。
仏経済学者モリナリは財産権を擁護し、こう論じた。社会主義者は財産権を撤廃しようとするが、それが正義と繁栄にどんな影響を及ぼすか理解していない。一方、保守主義者は財産権をどのように守ればよいか理解していない。
仏経済学者モリナリによれば、戦争で潤う政官軍エリートや軍事産業など支配階級のメンバーがよく組織されているのに対し、戦費を負う被支配階級はばらばらで組織立っていない。この状態が終わるのは、納税者と生産者が、支払いを強いられている多額の出費に気づくときだろう。
Molinari on the elites who benefited from the State of War (1899) - Online Library of Liberty
仏経済学者モリナリによれば、自由とは、独占と特権によって財産を奪われた人々の叫びである。自然の権利を暴力で抑圧された人々の熱望である。
Molinari on mankind’s never-ending struggle for liberty (1849) - Online Library of Liberty
2020-09-23
合法な略奪(バスティア)
仏エコノミスト、バスティアは戦争、植民地主義(特にアルジェリアの仏植民地)、徴兵制、常備軍に強く反対し、こんな夢を語った。常備軍を廃止し40万人の国民を徴兵という奴隷制から解放するとともに税負担を年4億フラン減らす。常備軍は志願兵と米国流の民兵で置き換える。
仏エコノミスト、バスティアによれば、合意や補償なしに富の一部をその所有者から他の者に移せば、財産権の侵害であり、略奪である。それが政府による合法なものであろうと、こそ泥や追いはぎによる違法なものであろうと。
Frédéric Bastiat’s theory of plunder (1850) - Online Library of Liberty
仏経済学者のバスティアによれば、社会主義は友情、連帯、平等といった耳あたりのよい言葉の裏に、合法的な略奪、政府による強制という怪物を隠している。社会主義者は自由主義者を利己的だと非難するが、自由主義者が拒否するのは強制的な協力であり、自発的な協力ではない。
仏エコノミスト、バスティアの批判によれば、社会主義者は強制によって人工的な組織を作りたがっている。そこで社会主義者は偉大な整備工となって社会という機械を動かし、普通の人々は命を持たない歯車や車輪となって操作される。
2020-09-21
徴兵制を廃止せよ(バスティア)
仏エコノミストのバスティアは、自由放任の下で人は悪事を働き、自分の利益に反する行動をとるから政府の指導が必要だと言う社会主義者に、こう反論した。人間が普通選挙と民主政治を行うほど賢いのなら、なぜ他人を治めることはできるのに、自分を治めることはできないのか。
Bastiat on the state vs. laissez-faire (1848) - Online Library of Liberty
古典的自由主義者の仏エコノミスト、バスティアはもし自分が総理大臣だったら、思い切った減税を行い、政府支出を半分にしたいと述べた。軍隊は他の職業と同じように、自発的に入隊する一部の専門的な部隊を除いて解散し、徴兵は廃止する。
古典的自由主義者の仏エコノミスト、バスティアによれば、人が法律を作ったから人格、自由、財産は存在するのではない。逆に、人格、自由、財産が存在するから人は法律を作ったのだ。法律とは、個人の正当防衛の権利をまとめたものである。
Frédéric Bastiat asks what came first, property or law? (1850) - Online Library of Liberty
仏エコノミスト、バスティアによれば、政府の規模は、それを支える納税者の能力か意志が限界を超えるまで、拡大し続ける。政府の活動領域を制限できなければ、自由、市場経済、富、幸福、独立、個人の尊厳はすべて消え失せる。
Bastiat’s Malthusian theory of the growth of the state (1847) - Online Library of Liberty
2020-09-16
猟官活動をなくす法(バスティア)
Frédéric Bastiat, while pondering the nature of war, concluded that society had always been divided into two classes - those who engaged in productive work and those who lived off their backs (1850) - Online Library of Liberty
仏エコノミスト、バスティアによれば、政府とは大いなる虚構である。人は政府を通じ、自分以外の全員を犠牲にして生きようとする。
Frédéric Bastiat on the state as the great fiction by which everyone seeks to live at the expense of everyone else (1848) - Online Library of Liberty
仏エコノミストで古典的自由主義者のバスティアによれば、社会とは非常に大きな円であり、そこにはあらゆる種類の自発的な活動が含まれる。この円の中に非常に小さな円があり、強制と税に基づく政府の活動領域が含まれる。この円はできるだけ小さくしなければならない。
Bastiat asks the fundamental question of political economy: what should be the size of the state? (1850) - Online Library of Liberty
仏エコノミスト、バスティアによれば、政府の役職に対する猟官活動をなくす方法は一つしかない。政府の役職と業務を大胆に減らすことだ。多数の公職を廃止し、政府の行動を制限する。政府高官の給与を減らす。その一方で民間の活動を広げ、自由にし、重要な役割を任せる。
Bastiat on the scramble for political office (1848) - Online Library of Liberty
2020-09-14
貿易と平和の絆(コブデン)
Cobden argues that the British Empire will inevitably suffer retribution for its violence and injustice (1853) - Online Library of Liberty
自由貿易と平和を支持した英政治家コブデンは、軍人の好戦的な発言を称えた聖職者をこうたしなめた。神が聖職者に求めるのは、戦争の天才を称えることでも、戦争の勝利を分かち合うことでもない。「地に平和あれ、人に恵みあれ」という教えを説くことだ。
The 10th Day of Christmas: Richard Cobden on public opinion and peace on earth (c. 1865) - Online Library of Liberty
英製造業者・政治家で自由貿易を擁護したコブデンは、商業は政府が保護を名目に介入すると、その本質が変化すると述べた。強制された信仰がもはや宗教ではなく偽善になるのと同様、戦争用の武器で強制された商業は、強奪となる。
Cobden on the folly of using government force to “protect commerce” (1836) - Online Library of Liberty
英政治家コブデンが自由貿易を擁護したのは、単に商品の生産が増えるからではなく、何よりも道徳的な立場からだった。コブデンによれば、自由貿易は人々を「平和の絆」でつなぐ。不幸は暴力と侵略によって引き起こされ、それらはしばしば商業の促進を名目に実行される。
Richard Cobden on how free trade would unite mankind in the bonds of peace (1850) - Online Library of Liberty
2020-09-10
自由貿易と平和(コブデン)
Cobden urges the British Parliament not to be the “Don Quixotes of Europe” using military force to right the wrongs of the world (1854) - Online Library of Liberty
英政治家コブデンは1846年の演説で、未来の世界の夢を描いた。そこでは完全な自由貿易が指導原理となる。強大な帝国、巨大な陸海軍、生命と労働の果実を破壊する道具を欲しがる気持ちは消え失せるだろう。人類は一つの家族となり、労働の果実を同胞と自由に交換するだろう。
Richard Cobden’s “I have a dream” speech about a world in which free trade is the governing principle (1846) - Online Library of Liberty
英政治家コブデンは内政不干渉の原則を堅く信じた。干渉する国の納税者の負担が増えるうえ、軍事占領される国民の生命と財産を破壊するからだ。干渉する側は秩序回復のためだと言うが、実際には彼ら自身、国内の秩序混乱に悩み、威嚇・侵略で他国に生み出した無秩序に苦しむ。
Cobden on the principle of non-intervention in the affairs of other countries (1859) - Online Library of Liberty
英政治家コブデンによれば、英国で奴隷反対運動が起こる前、国民は奴隷貿易を支持し、高い収益性を誇った。同様に、国民は自国の利益を強いるために世界中で軍隊を使い、将軍たちの像を熱心に建て、ほめ称える。平和を実現するには、こうした戦争の精神を和らげる必要がある。
Cobden on the complicity of the British people in supporting war (1852) - Online Library of Liberty
2020-06-24
政府の正しい役割(ベンサム)
Bentham on the proper role of government: “Be Quiet” and “Stand out of my sunshine” (1843) - Online Library of Liberty
仏哲学者デステュット・ド・トラシーが言う通り、互いに自発的な取引では売り手と買い手の両方が得をする。私が労働を売って賃金を受け取るのは、その労働で自分のために物を作るよりも、得だと思うからだ。相手は私の労働には賃金以上の価値があると思うから、賃金を支払う。
Destutt de Tracy on the mutually beneficial nature of exchange (1817) - Online Library of Liberty
英哲学者スペンサーいわく、社会・経済の構造は自然に進化する。それをもたらすのは、私的な目的を追求する人々の自発的な協力である。これは政治家が創造しようとする、人為的に製造された秩序とは対照的である。人為的な秩序はたいてい、大きな成功を収めることはできない。
Spencer on spontaneous order produced by “the beneficent working of social forces” (1879) - Online Library of Liberty
オーストリアの経済学者ミーゼスによれば、政治的自由は自由な市場経済の繁栄の上に成り立つ。成文憲法が保護するものは、市場活動によって生み出され、存在する慣習にすぎない。もし自由な市場経済の慣習が過度に弱められれば、その上に築かれた政治制度は崩れ落ちるだろう。
Mises on the interconnection between economic and political freedom (1949) - Online Library of Liberty
2020-06-22
老子の自由放任思想
Lao Tzu and the Tao of laissez-faire (6thC BC) - Online Library of Liberty
仏哲学者デステュット・ド・トラシーによれば、社会とは取引の連続だ。人は一定の条件で暴力の行使を放棄する代わりに、他の人にも同じようにしてもらう。これは取引だ。そこから多様な相互関係を築く。サービス提供の代わりに賃金を得る。商品を交換する。仕事を共同で行う。
Destutt de Tracy on society as “nothing but a succession of exchanges” (1817) - Online Library of Liberty
米法哲学者スプーナーが言うとおり、営業の自由は、契約の自由がなければほとんど無意味だ。それが一定の賃金で人を雇う自由であれ、一定の値段で製品を買う自由であれ。営業と契約の自由に対する最大の障害は、一部の者に特権を与えるため他の人々を犠牲にする政府の法律だ。
Spooner on the “natural right to labor” and to acquire all one honestly can (1846) - Online Library of Liberty
経済学者ミーゼスによれば、資本主義における真の支配者は消費者だ。買い物によって資本家や経営者の座を左右する。移り気で気まぐれ。自分の満足しか考えない。資本家の利益など気にかけないし、自分が昔買っていた物を買わなくなるせいで労働者が職を失おうと、気にしない。
Mises on the consumer as the “captain” of the economic ship (1944) - Online Library of Liberty
2020-06-16
分業の驚異(マンデビル)
Mandeville on the social cooperation which is required to produce a piece of scarlet cloth (1723) - Online Library of Liberty
英経済学者ジェームズ・ミルが説明するように、市場で商品を買うためには、その代金を払う財源がなければならない。その財源となるのは自分が作り出す商品だ。商品を多く作り出すほど、商品を多く買うことができる。これが「供給は自らの需要を作り出す」というセイの法則だ。
James Mill’s formulation of “Say’s Law” (1808) - Online Library of Liberty
米法哲学者スプーナーによれば、政府は民間企業と違い、利益を生む意欲がないから、安くて便利なサービスで顧客をつなぎ止めようとしない。代わりに求めるのは快適な職場、公務員の名誉、権力、大統領の笑顔だ。スプーナーは郵便会社を設立し政府に挑戦し、撤退を強いられた。
Lysander Spooner on why government monopolies like the post office are inherently inefficient (1844) - Online Library of Liberty
米社会学者サムナーによれば、平和な生産活動による資本の蓄積は、人間を野蛮な貧困から救い、文明を創り出した。そこでは単に十分な食べ物を見つけたり、捕食者・略奪者を避けたりする以上のことに打ち込めるようになった。やがて奴隷制やカースト制、ギルドから解放された。
Sumner on the industrial system as an example of social co-operation (c. 1900) - Online Library of Liberty
2020-06-09
奴隷と納税者の搾取(セイ)
Jean-Baptiste Say argues that home-consumers bear the brunt of the cost of maintaining overseas colonies and that they also help support the lavish lifestyles of the planter and merchant classes (1817) - Online Library of Liberty
仏経済学者セイは、奴隷制を「残酷な生産制度」と非難した。植民地の奴隷制は奴隷主にとって非常に儲かる。奴隷主が奴隷に作らせた本国への輸出品は関税で保護され、コストの多くを本国の消費者と納税者に転嫁できるからだ。奴隷は奴隷主に利益の大半を奪われ、貧困にあえぐ。
J.B. Say argues that colonial slave labor is really quite profitable for the slave owners at the expense of the slaves and the home consumers (1817) - Online Library of Liberty
英哲学者ジョン・ミラーによれば、経済の発展に伴い、前近代社会の柱が土台からぐらつき始める。それは奴隷制だ。奴隷制のような非常に古い制度でさえ、産業・経済の価値観が世界中に否応なく広がるにつれ、崩れていく。諸国が商業で豊かになるにつれ、徐々に廃止されていく。
John Millar argues that as a society becomes wealthier domestic freedom increases, even to the point where slavery is thought to be pernicious and economically inefficient (1771) - Online Library of Liberty
経済学者ミーゼスによれば、欧米の経済発展の要因は、略奪的な軍国主義の精神の抑制にある。軍国主義は伝統的にあらゆる国で富の蓄積を妨げてきた。途上国が経済発展を望むなら、軍国主義の抑制が必要だ。それが植民地支配国のものであれ、自国の左翼・右翼政権のものであれ。
Mises on wealth creation and stopping the spirit of predatory militarism (1949) - Online Library of Liberty
2020-06-08
収穫の犠牲(マディソン)
James Madison on the “sagacious and monied few” who are able to “harvest” the benefits of government regulations (1787) - Online Library of Liberty
英経済学者ジェームズ・ミルは、権力者の意図をとことん疑った。政治権力者は監視されないと必ず、「邪な関心」を抱く。見識ある有権者によって適切に選ばれ、厳しく監督されない限り、政治権力者は必ずその地位を利用し、普通の納税者を犠牲にして私利私欲を満たそうとする。
James Mill on the “sinister interests” of those who wield political power (1825) - Online Library of Liberty
英哲学者ベンサムは議会を賭博場に例えた。政治家はばくち打ち、市民の財産は賭けの賞品。不誠実、嘘、偽善、詭弁が勝つための戦術だ。現職者は当面有利で、次を狙う連中は順番が早く来るよう願う。公共の利益という問題について、ばくち打ちたちが考慮することは決してない。
Bentham on how “the ins” and “the outs” lie to the people in order to get into power (1843) - Online Library of Liberty
米政治哲学者ジョン・カルフーンによれば、社会は対立する二つの集団(階級)に分かれる。一方は、税金を支払う人々(納税者)。政府のあらゆる活動は最終的にはその税金を頼りにする。もう一方は、税金に生活を頼る人々(税消費者)。マルクスの混乱した階級論とは大違いだ。
John C. Calhoun notes that taxation divides the community into two great antagonistic classes, those who pay the taxes and those who benefit from them (1850) - Online Library of Liberty
2020-04-18
支配者への愛(アダム・スミス)
Adam Smith on why people obey and defer to their rulers (1759) - Online Library of Liberty
英社会学者スペンサーによれば、自発的な交換が支配する平和な社会では、階級格差は存在しない。階級とはある集団が他の集団を暴力で支配し搾取するものだが、それが生まれるのは戦争が社会の特徴となってからだ。戦闘とそれを支える物資補給を行う必要から、階級は生まれる。
Herbert Spencer observes that class structures emerge in societies as a result of war and violence (1882) - Online Library of Liberty
英経済学者ジェームズ・ミルは、フランス自由主義派に基づく階級理論を発展させ、政治とは相争う二つの集団の闘争だと述べた。すなわち、収奪する「支配する少数」と、収奪される「従属する多数」である。特権を握る少数エリートから権力を奪わない限り、自由は獲得できない。
James Mill on the ruling Few and the subject Many (1835) - Online Library of Liberty
仏経済学者モリナリによれば、戦争で潤う政官軍エリートや軍事産業など支配階級のメンバーがよく組織されているのに対し、戦費を負う被支配階級はばらばらで組織立っていない。この状態が終わるのは、納税者と生産者が、支払いを強いられている多額の出費に気づくときだろう。
Molinari on the elites who benefited from the State of War (1899) - Online Library of Liberty
2020-04-04
党派と特権(アダム・スミス)
Adam Smith on the dangers of faction and privilege seeking (1759) - Online Library of Liberty
アダム・スミスによれば、社会の中低位層が暮らすには法を破ってはならない。つまり他人の財産権を尊重し、不正な行為を慎まなければならない。一方、社会の最上位層である政治家や軍人は法の制約なしに振る舞う。詐欺、虚言、陰謀、殺人、暗殺、反乱、内戦で権力を手にする。
Adam Smith thinks many candidates for high political office act as if they are above the law (1759) - Online Library of Liberty
17世期英国の思想家アルジャーノン・シドニーによれば、絶対君主の下では、人々はまるで牛の群れのように扱われる。人々が養われるのはただ、君主にとって利益になるように、役に立つようにである。すなわち、丈夫でよく働くようにするためか、屠殺して食肉にするためである。
Algernon Sidney on how the absolute state treats its people like cattle (1698) - Online Library of Liberty
米社会学者サムナーによれば、19世紀後半の米国を支配した富豪階級は、実直な労働ではなく、金力と政治力を使って利益を得た。大物は保護主義者と、公共事業で高額な契約を結ぶ大手の業者だ。小物は政府から税金を財源とする仕事をもらったり、ロビー活動で特典を得たりする。
William Graham Sumner on the political corruption which is “jobbery” (1884) - Online Library of Liberty
2020-03-08
正戦の条件(トマス・アクィナス)
St. Thomas Aquinas discusses the three conditions for a just war (1265-74) - Online Library of Liberty
米社会学者サムナーは米国のスペインに対する戦争(米西戦争)を批判し、絶え間ない戦争、借金、課税、外交、大規模な政府制度、高慢な振る舞い、栄光、大きな陸海軍、浪費、汚職は、米国が意図したものとは正反対の結果をもたらすだろうと予言した。すなわち帝国主義である。
William Graham Sumner denounced America’s war against Spain and thought that “war, debt, taxation, diplomacy, a grand governmental system, pomp, glory, a big army and navy, lavish expenditures, political jobbery” would result in imperialsm (1898) - Online Library of Liberty
経済学者ミーゼスは、現代の戦争は限定戦争の時代に発展した国際法のルールからはるかに遠ざかったと嘆いた。妊婦や幼児にも情け容赦なく、無差別に殺害し破壊する。中立の権利を尊重しない。何百万人もが殺され、収容され、先祖の代から何百年も住んだ土地から追い出される。
Ludwig von Mises laments the passing of the Age of Limited Warfare and the coming of Mass Destruction in the Age of Statism and Conquest (1949) - Online Library of Liberty
米社会学者ロバート・ニスベットによれば、もし米建国の父たちが現代の米国を見たら、衝撃を受けるに違いないものが二つある。一つは、信じられないほど巨大な規模の軍事施設。もう一つは、怪物のように肥大し、州、都市、町の問題や個人の生活に介入する、中央政府の存在だ。
Robert Nisbet on the Shock the Founding Fathers would feel if they could see the current size of the Military Establishment and the National Government (1988) - Online Library of Liberty
2020-03-07
軍事型社会という現実(スペンサー)
Herbert Spencer argued that in a militant type of society the state would become more centralised and administrative, as compulsory education clearly showed (1882) - Online Library of Liberty
英著作家ジョン・トレンチャードは古代ローマの歴史に詳しく、大規模な常備軍が将軍や政治家に利用され、市民を脅迫し、隷属させることを恐れた。トレンチャードによれば、たとえ良い君主であっても軍を利用する誘惑は残るし、常備軍が廃止されない限り、その誘惑は消えない。
Trenchard on the dangers posed by a standing army (1698) - Online Library of Liberty
米建国の父マディソンによれば、戦争の発生率を下げるには、国債を発行して将来の世代に戦争の費用をツケ回しするのではなく、現在の国民がすべての戦費をただちに払うようにすればよい。現在の世代が戦争の費用を本当に知っていれば、開戦を抑制し、戦争の発生率が低くなる。
James Madison on the need for the people to declare war and for each generation, not future generations, to bear the costs of the wars they fight (1792) - Online Library of Liberty
英法学者ダイシーは早くも1905年に、増税と政府支出の拡大を主張する左翼の台頭を警戒した。かつては国外における平和と、国内における政府の規模・費用の縮小とが結びついていたのに、それが放棄された。あらゆる増税は個人の財産権と自由の縮小であるとダイシーは指摘した。
A.V. Dicey noted that a key change in public thinking during the 19thC was the move away from the early close association between “peace and retrenchment” in the size of the government (1905) - Online Library of Liberty
2020-03-06
徴兵という圧制(ジェファーソン)
Thomas Jefferson on the Draft as "the last of all oppressions" (1777) - Online Library of Liberty
米建国の父マディソンによれば、宣戦布告とは事実上、平時における法の運用をすべて停止することであり、行政府の権限を大きく踏み外している。行政府の役割とは、立法府が認めた法を執行することだからだ。マディソンは、剣(行政府)と財布(立法府)を分けるよう強調した。
James Madison on the necessity of separating the power of “the sword from the purse” (1793) - Online Library of Liberty
米建国の父ハミルトンは、軍隊が市民よりも重要になると自由にとって脅威になると警告した。戦争が常態化すると、国家は戦争国家に変容する。財政への需要が莫大になり、人民は兵役に心身をすり減らす。権利が侵害され、軍隊を防衛の手段でなく服従の対象とみなすようになる。
Alexander Hamilton warns of the danger to civil society and liberty from a standing army since “the military state becomes elevated above the civil” (1787) - Online Library of Liberty
アダム・スミスは『国富論』で戦争について述べた。英本国の市民は戦地から遠く離れているため戦闘を直接経験せず、報道で国家の栄えある勝利を楽しむ。政府が戦費調達で大幅な増税を避けて国債に頼るため、増税は国債の利払い分にとどまり、戦争の真のコストを知らされない。
Adam Smith observes that the true costs of war remain hidden from the taxpayers because they are sheltered in the metropole far from the fighting and instead of increasing taxes the government pays for the war by increasing the national debt (1776) - Online Library of Liberty



